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恒例の決算報告、そしてこれから…

2016.04.06 (水)

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「あんびるやすこ原画展」もぶじ終了しまして,
トーク&サイン会やレターフレグランスのワークにも,
たくさんの方が来て下さいました。
ほんとうにありがとうございました!

(「レターフレグランスを作ろう」は,最終日も定員以上の方に,
参加していただき,好評でしたので,5/1(日)2時~,
追加で開催いたします。今回,参加できなかった方は,
ぜひどうぞ。04-7100-8946まで)

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さて,学校や職場などでも,2016年度が始まり,
ハックルベリーブックスも,3月の確定申告も終わりまして,
4月はやはり,再出発の気分です。

恒例の決算報告ですが,
2015年は,いろいろなイベントも順調に開催でき,
本のご注文やブックプレゼントなども増えてきて,
よかったのではないか…と期待していたのですが,
12月で締めた時点では,結局また,赤字決算でした。

「一年間の売りあげ」-「仕入額」-「在庫額」-「費用」

が,一年間の利益になるわけですが,
それが,今年も約「-30万」でした。
昨年は,この赤字が「-20万」くらいで,
少し減っていたのですが…。
ただし,この赤字額には,店の建物の減価償却費というのが,
約80万ほど「費用」に加算されているので,
現実には赤字分の金額を持ちだしているわけではありません。
とはいえ,このままでは,
建物のローン(まだ少しあります)が終わった頃には,
建物の老朽化などを直す費用も残らないという感じです。

私自身は,店の他に,大学の講師などと兼業で,
生活をしていますので,なんとかなっていますが,
やはり,「本屋」という仕事が成り立っていない状態は,
まだまだ続いているというのが現実です。

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じつは,おかげさまで一年間の売り上げ自体は,
けっして減っているわけではなく,微増ですが増えています。
それなのに,あいかわらずの赤字…。
その一因として,やはり大きいのが,
「本」の仕入れ利率の悪さではと,改めて感じました。
本屋の利益は,売値の約2割。
これは,本が,「委託販売」で返品できるからなのですが,
うちのような,選書している本屋の場合は,
ほぼ「買い取り」であるにもかかわらず,
この利率は変わりません。
「買い取り」商品で,こんなに悪い利益率では,
個性を出そうとする店はやはり成り立たないでしょう。

ところで,前にも少しご報告したのですが,
これまで,うちが本を仕入れていた取次さんが,
この3月で,結局倒産してしまいました。
私は,これを機に,
もっと利率のいい仕入れのルート,
小さな取次ネットワークなど,
いろいろな仕入のかたちを考え直しました。

結果的には,日販といういわゆる大手取次さんに,
変更することになりまして,
これまで通り,お客様のご注文や図書カードなどの利用には,
対応できるかたちとなっていますが,
結局,利益率2割というのは変わりません。

じつは,この変更の機会に,
日販,トーハンといった大手取次の方ともお話することができ,
この,仕入れ率の矛盾や,
本屋が新規開業しにくい業態になっていることなど,
いろいろとお話もさせていただいたのですが,
やはり,長い間作られてきたシステムというのは,
なかなか変えることはむずかしいと感じました。
(なぜ,委託と,返本しない買い取りと,
利率が同じなのかは,未だに納得できていません。)

ただ,書店としては,取次さんを利用させていただきつつも,
より利益率のいい仕入ルートを模索する姿勢は,
持ち続けてもいいと改めて思いました。
ひとつの取次さんに頼りすぎるというのも,
今回の倒産騒動で,危険なことだと感じました。

そんなわけで,今年は,

「利益率をできるだけ3割にする!」

ということを,ひとつの目標にしていきたいと思います。
新刊本の仕入れはもちろん,雑貨や古本などもありますので,
これは,トータルとしての目標です。
が,ことあるごとに,いろいろな方に,
「買い取り8掛けでは本屋はやっていけない」ということを,
訴えていきたいと思っています。
また,同じくらいの価値をもつ商品であれば,
より利益率のよい方を選択していく,という
ある意味,当然の視点を改めて持って行きたいと思います。
こうした裏事情は,お客様には関係のないことかもしれませんが,
情報,人脈,足で歩く…といったことをつないで,
企業努力として追求していくつもりです。
その結果,よりよい品ぞろえ,より充実したイベントなどにつなげていき,
「本屋」が成り立つようになれば,
結果的に,お客様にお返しできるとともに,
ささやかながら,地域貢献にもなるのではと考えています。

新年度のスタートとしては,
なんだか「夢」のない目標ではありますが,
本のひとつの現場報告として,
ご理解いただければ,うれしく思います。

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さて,新年度まずは,「本まっち柏」!!
例年春は5月に開催していましたが,意外にも陽射しが強いので,
初めての4月開催となります。

4/10まで,出店受付中。
すでに50店近くの出店申込みがあります。
あと数店でしめきります。
申し込み忘れている方は,ぜひどうぞ!

http://blog.livedoor.jp/honkatsu500/

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あんびるやすこさんトーク&サイン会♪

2016.03.27 (日)

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3/26(土)は,あんびるやすこさんのトーク&サイン会。

トークは,30人ちかくの子どもさんや大人の方が
集まってくださいまして,あんびる先生から,
興味深いお話をいろいろとうかがいました。

お菓子のレシピが楽しい「ルルとララ」のシリーズを作るときは,
必ず編集部のみなさんといっしょに作ってみるとか,
子どもがひとりで働いているお話が生まれる背景には,
「長くつしたのピッピ」などの物語が好きだった経験があるとか,
小さい頃は商業デザイナーをされていたお父さんの
「名画全集」などに触れて育ったとか,
「なるほどー」と思うことがいっぱい。

他にも,絵を描くときの画材や道具のこと,
登場人物の名前のつけ方,
作品の中のすてきなファッションの参考にする雑誌,
1冊作るのにどのくらいの時間がかかるか,
…などなど,いろいろな質問にていねいに答えてくださいました。
(今回聞けなかった方は,また別の講演会に行ってみてくださいね。)

「子どものときの気持ちというのは,大人になっても変わらない」,
そして,「好きなことを続けるのが一番」
というお話に,あんびるさんの物語の秘密が隠されている気がして,
あらためて児童文学っていいなあと感じました。

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トークのあとは,サイン会。
ひとりひとりとお話しながら,名前とすてきなサイン,
そして握手や記念撮影も…。
大好きな作品を書いている作者さんと間近に接することができて,
参加してくださったみなさん,とってもうれしそう。

そのにこにこ顔に,こちらもうれしくなりました♪

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フ―ちゃんといっしょのあんびる先生。
すてきですね。
ほんとうに,ありがとうございました。

参加してくださったみなさんも,ありがとうございました。

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そして,27日(日)は,
ワークショップ「レターフレグランスをつくろう」の2回目。
今回も3年生から大人の方まで,
7名が参加してくださいまして,
展示してある『エイプリルと魔法のおくりもの』を参考に,
「スイートオレンジ」「タイム」「ローズマリー」の
レターフレグランスを作りました。

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できあがったみなさんのレターフレグランス。
みなさん,それぞれ,ハーブの意味をちゃんと考えて,
とってもすてきに作ってくれました。

こちらは,4/2(日)2時~もう一回開催します。
原画展も,まだまだ続きます。
ぜひ,見に来て下さいね。

ジャレットのレターフレグランス,作ってみました♪

2016.03.21 (月)

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「あんびるやすこ原画展」初日は,
「ジャレットのレターフレグランスをつくろう」の
ワークショップを開催しました。

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今回は,最新刊『エイプリルと魔法のおくりもの』に出てくる,
スイートオレンジ,タイム,ローズの香りで,
手紙に添える文香を作ります。

まずは,それぞれの香りを楽しんで,「香りのもと」を作ります。

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その「香りのもと」をオリガミに入れたり,
紙ではさんだり…。
わざわざ茨城や船橋から来て下さった方,
小学生から大人まで,みんなで楽しみました。

店長奥山も,アロマのプロではないので,
うまくできるか心配でしたが,
本のジャレットの説明通りに,
みなさん,すてきなレターフレグランスを作ってくださいました。

このワークショップは,3/27,4/2にもやります。
無料,定員8名,まだ空きあります。

また,何人か集まって申し込んでいただければ,
臨時でいつでもやりますので,ご相談くださいね。
(今日,うまくいったので,調子に乗る店長)

お申込みは04-7100-8946まで♪

あんびるやすこ原画展☆スタート!!

2016.03.20 (日)

いよいよ21日(月)~あんびるやすこさんの原画展が
スタートします。

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スイーツでいろいろな人や動物を元気づける
「ルルとララのおかしやさん」シリーズ。
わかりやすいお菓子作りのレシピもついた楽しい物語。
今回は,「マカロン」「ゼリー」「アイスクリーム」
「天使のケーキ」「シャーベット」のお話から。
これからの季節にぴったり♪

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朝読用にも人気の,いろいろな作者による
5つずつのお話が入った「きらきら宝石箱」シリーズ。
あんびるさんの表紙が目をひきます。
洋服のデザインや,生地の模様まで,
ためいきがでるほど,すてき。

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そして,ハーブ魔女をうけつぐ女の子ジャレットの
「魔法の庭ものがたり」シリーズ。
ハーブの力で,いろいろな人を元気づけるお話で,
ハーブの知識も満載。大人もはまります。
今回は,最新刊の『エイプリルと魔法のおくりもの』の
原画をご覧いただけます。

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21日(月)オープニングは,こちら『エイプリルと魔法のおくりもの』で
ジャレットが作る,香りのアイテム
「レターフレグランスをつくろう」を開催します。
物語の中に出てくる
スイートオレンジ・タイム・ローズ(それぞれ意味があります)
の精油を使って香りを楽しみ,
手紙に添える文香を作ります。
簡単で,楽しいですよ。
(14時~・参加無料・定員8名・あと3名!)

このワークショップは3/27(日),4/2(土)もやります。
子どもでも大人でも,お気軽に申込んでくださいね。

文学茶話会、西アジアの2回目も楽しく!

2016.03.07 (月)

3/5の土曜日,またまた「文学茶話会」が開催されました!

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今回は,「西アジア特集」の2回目。
クルドの絵本『カワと7にんのむすこたち』がトークテーマです。
まず,作者の野坂悦子さんが,
オランダに亡命してきたクルド人のシャクリーさんとの出会いから,
物語が生まれた経緯をお話くださいまして,さらに,
絵本をじっくりと読み聞かせ。

悪魔にとりつかれた悪い王様に苦しめられたクルドの人びとが,
冬の間,子どもたちを山に逃がし,それぞれに耐えて力をため,
春の訪れとともに,力を合わせて王を倒すという昔話。
「どんなに冬は長くても,必ず春は訪れる」というフレーズが
くりかえされ,不屈の精神を感じます。
子どもたちが最初に春の訪れに気づくのは,水仙の花が咲いたこと。
この日,ハックルベリーブックスのテラスでも,
今年最初の水仙が花を開いていました。

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その後,この物語に,ユニークでダイナミックな絵をつけた
おぼまことさんのお話。
こちらは,おぼさんが,どのように生きてきて,
絵本作家になったか…というお話だったのですが,
仕事を転々とし,単身アメリカに渡って,バスであちこちを回り、
ハリウッドスターに出会ったり,
病気で倒れたり,殺人鬼に襲われたり…。
とにかく,波乱万丈の人生,おもしろいやら,怖いやら。

きっと,そうしたさまざまな経験から,
おぼさんの絵の,大胆さ,自由さ,ユニークな構図などが
生まれているのではないでしょうか。

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すごいお話に頭がぼーーとしてきたところで,
後半は,また,新藤悦子さんが,トルコのお茶の入れ方を
レクチャーしてくださいまして,
みんなでお茶をいただきながら,ようやくホッとひといき。

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今回も,野坂さんがクルドに伝わるクッキー
(「Kasmay」というそうです)を,
新藤さんがトルコ風のほうれんそうとレーズンのヨーグルト和え
(トルコ語で「ウスパナック・サラタス」というおつまみ)を
作ってきてくださいまして,
そのほかにも,たくさんのお菓子の差し入れがあり,
クルドの音楽を流しながら,異文化を堪能しました。

参加してくださったみなさんも,それぞれに西アジアへの思い,
絵本への思い,
図書館や学校その他でのそれぞれの活動などを話してくださいまして,
「西アジア」というテーマで,これだけの人が出会えたことが,
とてもうれしく思いました。

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さいごは,野坂さんによるクルドのクイズ大会。
いろいろとすてきな賞品も用意してくださいました。

まだまだ,知らないことはたくさんありますが,
長く,深い「西アジア」の文化に親しむことで,
今,複雑に絡み合ってしまった世界のありようを,
ほんの少しでもほぐしていくことができたら…と思います。

クルドの絵本の原画展,また,「西アジア特集」は,もう少し続けます。
ぜひ,絵本や物語を手にとっていただき,
世界を知るひとつの入り口にしていただければと思います。

おぼまことさん,野坂さん,新藤さん,
そして,参加してくださったみなさん,
本当にありがとうございました!

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