6月~7月の文学茶話会は,「庭と文学」がテーマ。
合わせて,「庭と文学」フェア,始めました。
「庭」ってなんだろう?
ちょっと考えてみませんか?
6/3,午前中に,柏市西原小学校の読み聞かせ委員会に読んでいただき,
最近の絵本事情,本屋事情,そして,読み聞かせにおすすめの本について,
お話させていただきました。
このミニ講演会は,なんと今年で7回目。
せっかくの貴重な読み聞かせの時間が,より豊かになるようにと,
毎年,いろいろな本をご紹介させていただいています。
こちらが,今年ご紹介した本の一部です。
今,とても多様化している絵本の中で,
人気絵本だからといって,ただちに「小学校の読み聞かせ」に
適しているとは限りません。
本を選ぶのもたいへんだろうと思いますが,
逆に,そういう場だからこそできること,
そういう場だからこそチャレンジしてみたいことなどもあります。
毎年,みなさんとても熱心に聞いてくださいまして,
今年の6年生なら,きっとこれも読める,
あれも聞いてくれる…と,さっそく計画にとりいれてくださいました。
また,毎年,ハックルベリーブックスに来て,
委員会の本も買って下さっています。
なにより,私自身が,この講演会のために,
絵本について,いろいろと勉強し,考えるようになりました。
ありがたいことと思っています。
ところで,ハックルベリーブックスでは,
前から,少し古本も扱っておりましたが,
児童書の場合,絶版や品切れになってしまうものも多いため,
このたび,棚の一角にも,おすすめ&貴重古本のコーナーをもうけました。
さっそく,6/16の「文学茶話会」で話題にしたい
岩崎京子さんの『花咲か』も,古本にて用意してあります。
(残念ながら,絶版なのです)
300円くらいからの掘り出し本もありますので,
ぜひ,見にいらしてください。
さて,3月の確定申告も済みまして,
ハックルベリーブックスも,9年目に入っています。
毎年恒例の決算報告。
2018年の店の決算は,またもや-101716円の赤字でした。
とはいっても,これは,店の建物などの減価償却費というのが
70万あまりのっているので,実質持ち出しというわけではないのですが,
基本的には,毎月の利益は5万円くらい。
テナント料がないのが救いですが,
建物のローンなども少しありますし,
店が老朽化しても,なかなか修理もむずかしいレベルです。
おととしが,初めて123円(!)の黒字になりましたが,
去年は-58818円の赤字,今年は,さらにマイナスが増えてしまったわけです。
ですが,年間の売上は,ここ3年ほぼ同じ。
おかげさまで,減っているわけではありません。
ただ,去年は,「荷造運賃」の費用が増えたのが響いている感じです。
これは,宅急便,郵便などのやむを得ぬ値上がり。
そのへんをもう少しよく考えつつ,
来年こそ,また黒字に転じるように,がんばろうと思います。
(生活の方は,大学の授業などの出稼ぎや、ときどきの原稿料などでなんとかまかなっています)
基本的には,1冊でも多く本を買っていただく,
注文していただく,
スペースを利用していただく…ということで,
少しでもハックルベリーブックスを利用していただく他にはないのですが。
そんな現状ではありますが,
ハックルベリーブックスを応援してくださる声は,
けして少なくないと,日々感謝しています。
この4月には,版画家大野隆司さんのよびかけで,
絵本や柏ゆかりのアーティストさんによる「ふくろう展」が
実現します。
「ハックルベリーブックスを一人でも多くの人に知ってほしい」
という大野さんのよびかけ文は,ほんとうにうれしいものでした。
この呼びかけに賛同してくださって,
22名もの作家さんが参加してくださいます。
ハックルベリーブックスのふくろうのフーちゃんも,
5月で9歳になります。
そして,時々,店番をがんばってくれています。
…ということで,改めて今年も,
ハックルベリーブックスを,どんどん利用してください。
どうぞよろしくお願いいたします!
寒かった2月もそろそろ終わり…。
ハックルベリーブックスの本棚も,少しずつ春めいてきました。
これから,春の旅立ちの季節に合わせて,
本もいろいろ充実させていきたいと思っています。
3/21(木)~
「たかおゆうこ絵本原画展
~『プリンちゃん』から『くるみのなかには』~」
も近づいてきました。
3/24はたかおさんのトーク&サイン会もあります。
あと10名くらいですので,お申し込み,お待ちしています。
2月は,さりげなくイベントもいろいろありました。
とくに毎年恒例になってきました
「ろうそくを灯して語るお話会」も開催され,
しみじみ語りを聞く時間の楽しさを感じました。
終わったあとのお茶&お菓子の楽しみも。
こちらの語りの会は,次はまた夏の夕べに予定しています。
さて,そして,3月といえば思い出すのは,3.11。
あの震災からもう8年がたとうとしていますが,
その影響,社会問題は,じつはまだまだ終わっていません。
つい,忘れたくなることではありますが,
自分の問題として,忘れないでいたい…。
ということで,3/10(日)15時~ 3/11(月)18時半~
「福島 生きものの記録」というドキュメンタリー映画の
上映会をいたします。
地震,津波,そして原発,核の問題については,
人間はもう自分の立場を決意する時にあると個人的には思っています。
でも,いろいろとわからないことも多い…。
いっしょに映画を見て,
それぞれの思いを共有する時間が持てたらと思っています。
学生さんも歓迎です。
お申し込みお待ちしています。
(席に限りがありますので,予約お願いします)
関連の本もいろいろそろえていきます。
展示してある絵は,絵本『希望の牧場』(森絵都・作)の
絵を描いている吉田尚令さんの「おいでいっしょにいこう」。
核の問題,社会の問題は,人間だけの問題ではない…
という思いが伝わってきます。
ぜひ,見にいらしてください。
そして,22日午後は,
さらに電車を乗り継いで,いよいよ八日市図書館へ。
「絵でつなぐ戦争と児童文学原画展」は,
図書館の2階のオープンスペースとギャラリーで,
開催されていました。
メインとして展示されているのは,
那須正幹さん,西村繁男さんの
『絵で読む 広島の原爆』の原画。
こちらは,初めて拝見しましたが,
西村さんの渾身の絵に,改めて圧倒されました。
そして,昨年ハックルベリーブックスで開催した
「おはなしのピースウォーク」
「文学のピースウォーク」シリーズの原画の展示。
20日には,このシリーズの『少年たちの戦場』も書かれた
那須正幹さんの講演も,満員だったそうです。
こうして,巡回展示をしていただいて,
ほんとうにうれしく思いました。
こちらの図書館でも,原画展の責任者の山梶さんが
丁寧に案内してくださいまして,
30年の歴史の中で,
いろいろと工夫のある図書館であることも感じました。
とくに,地元の「人と自然を考える会」とのつながりで,
オーガニックコーヒーが味わえるミニカフェがあったり,
(地元の陶芸家さんのカップが選べます)
廃棄本や寄付本の古本販売コーナーがあったり,
地元の作家さんの絵や写真の「額」の貸し出しがあったり,
あまり他で聞いたことのないユニークなとりくみが新鮮でした。
こちらも,やはり,地元密着,市民とともに育ってきた図書館というのが,よく伝わってきました。
守山も,八日市も,図書館が街の人や店とつながり,
自然とつながり,大切な場になっているのを感じます。
田園に小山,湖に古い街道…。
短い時間でしたが,近江の魅力を感じることのできる旅でした。