Calendar

<< 2017/4  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

記事一覧

長野ヒデ子絵本原画展・スタート!

2016.09.22 (木)

ファイル 366-1.jpg
9/19の敬老の日から,
「長野ヒデ子絵本原画展~おばあちゃん素敵に生きる~」が
スタートしました!!

ファイル 366-2.jpg
店の入り口では,長野さん直筆のたのしい絵が迎えてくれます。
オープニングトークに来て下さった長野さんに,
お願いして,掻いていただきました。
もう,これだけでも,わくわくです♪

ファイル 366-3.jpg
今回は,子どもの頃に戸籍もなく学校にも行けず,
字を読めず,書けなかったおばあちゃんが,
66歳から字を習い始めた本当のお話を絵本にした
『ひらがなにっき』の原画。
大阪を舞台に,歴史をふまえながら,
わかりやすく,楽しく作られているすばらしい絵本です。
すこし値段は高いのですが(1900円),ぜひ手元に置いて,
子どもから大人までみんなで読んでほしい一冊です。

ファイル 366-4.jpg
それから,『おかあさんがおかあさんになった日』シリーズの
新作『おばあちゃんがおばあちゃんになった日』の原画。
こちらも,子どもはみーんな大切,
大人はだれでも,子どもに対して責任がある…ということを,
やはり,たのしく伝えてくれる絵本です。

ファイル 366-5.jpg
初日のオープニングトーク&サイン会は,大盛況でした。
長野さんのわかりやすく,たのしいお話に,笑い声もいっぱい!

原画展は,10/1まで続きます。
平日は,ゆっくりご覧になれますので,ぜひお見逃しなく。

また,9/22(木)と30(金)の15時~/16時半~
わらべうたの木津陽子さんによる
「ギャラリーおはなし会」もあります。
方言ゆたかに,たのしく長野作品を楽しんだり,
わらべうたで遊んだり…。
子どもさんといっしょに,
また,大人だけでも,お気軽にご参加ください。

いろいろなところで発信♪

2016.09.18 (日)

夏の後半から,いろいろな合評会や講演会などに呼んでいただく機会がありました。
どこへ行っても,呼んでくださる皆さんの心配りに感動します。

9/10(土)は,長い歴史のある「市川子どもの本の会」で,
「子どもの本の選び方 児童書専門店の現場から」と題して,
店に並べているいろいろな本について,
選ぶときのこだわりや視点,本の魅力などを,
たくさん本を持って行ってお話しました。

ファイル 365-2.jpg
演台には,すてきな花まで飾ってくださり,
たいへん熱心に聞いてくださいまして,持って行った本も,
会場で売ってくださいました。

市川は図書館がすばらしいことでも有名です。
一度見てみたいと思っていましたが,この日は,
子どもの本の図書館も案内していただき,
たくさんの子どもたちが集まっているのに,うれしくなりました。

ファイル 365-3.jpg
それから,9/16(金)は,児童文学評論仲間でもある
西山利佳さんが勤めている青山学院短大で,
「女性・環境・平和」というテーマの授業のゲストスピーカーとして,
「コミュニティーの発信地としての子どもの本専門店から」ということで,
本屋の仕事,地域とのつながりなどをお話しました。

ファイル 365-4.jpg
こちらでも,これまで,私がいろいろなことを学んだ本を,
たくさんご紹介。

ファイル 365-5.jpg
本屋の実情を知ってもらうため,決算書もお見せしましたら,
学生さんからの感想では,
「私のバイト代より利益が少ない…」と愕然としていましたが,
それでも,「お金に変えられない得るもの」,
「お金に代えられない生き方」,
「人と本と街のつながり」ということなどについては,
何か感じていただけたように思います。

こういう機会を与えていただくと,
ふだん何気なく読んでいる本,何気なくやっている活動について,
少し整理して考えることができます。
そして,こういうところがまだ足りないなぁ…とか,
これはムダかもしれないなぁ…とか感じたりします。
そういう意味でも,ありがたいことだと思っています。
(とはいえ,いろいろ準備して,当日まで緊張も続きますので,
まずは,終わってホッとしています。)

★★★

ファイル 365-1.jpg

さて,いよいよ,9/19(日)~,
秋の恒例「長野ヒデ子原画展」が始まります!
去年の冬から,いろいろご相談しながら,準備してきました。
イベントももりだくさんです。

あったかくて,元気の出る原画です。
じっくり読むと,言葉もすばらしい絵本です。

じつは,店長奥山は,先日ぎっくり腰になってしまったのですが,
なんとしても展示をしなくては間に合わない…と思い,
よろよろしつつ飾っているうちに,ぎっくり腰もかなり治りました。
原画には,なんともいえないパワーがある気がします。

ぜひ,足を運んでくださいね!

文学茶話会「ピーターラビット」開催されました!

2016.08.30 (火)

今年2回目の文学茶話会は,作者ポターが生誕150年となる
「ピーターラビット」を取り上げて開催しました。

ファイル 364-1.jpg

今回は,ピーターラビットの生まれた
イギリスのアフタヌーンティーも楽しんでみようということで,
午前中から集まっていただき,
まずは,『ピーターラビットのたのしい料理』という本の中から,
「人形のジェインの黄金色のゼリー」というオレンジのゼリー,
「トード イン ザ ホール」というソーセージのお料理,
そして,お茶受けに定番の「きゅうりのサンドイッチ」を作りました。

ファイル 364-2.jpg

グループに分かれて,手際よく…。

ファイル 364-3.jpeg

そして,ソーセージ料理をオープンで焼いたり,
ゼリーを冷やしたりしている間に,
児童文学研究家の中川理恵子さんのトークを中心に,
ピーターラビット絵本の特色や,日本に翻訳された過程など,
語り合いました。

絵と文で語る現代絵本のはじまりと言われるこの絵本シリーズは,
幼児向けでありながら,冷静な文体が保たれ,
わらべ歌風,昔話風なところもありながら,
動物たちの関係は,しっかりと構築されたファンタジーになっていて,
世界の明るい面だけでなく,闇の部分も含まれていて,
あらためて,深い魅力をもった作品なのだと感じました。

ファイル 364-4.jpeg
その後,若杉さんに,イギリスのお茶文化についてお話いただき,
いよいよ,ティータイム。

ファイル 364-5.jpg
それぞれにおいしくできたお料理を食べながら,
ピーターラビットについての,参加者みなさんの思いや疑問などが,
語り合われました。

料理を作るというのは,初の試みでしたが,
とっても楽しく,また,おいしく,
ぜひまた,やったみたいなと思っています。

店では,ピーターラビット特集ももう少し続きます。
かわいい雑貨などもありますので,
ぜひ,見にいらしてくださいね。

この夏も,ミシシッピーナイト☆開催されました!

2016.08.14 (日)

店の名前にもらったほど好きな作品
マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』と,
3年前に旅行した作品の舞台,ミシシッピー川。
その魅力を,現地の写真とともに語る「ミシシッピーナイト」が,
今年も開催されました。
ファイル 363-1.jpg

最初は,おととし「文学茶話会」のテーマとして話し,
去年は,夏の「文学のゆうべ」として話し,
このときに,手賀沼のノースレイクブックス&カフェの
松田さんが「ミシシッピーナイト」と呼んでくださったのが気に入ってしまい,
今年は,この作品の魅力を広めることは,もはやライフワークだと思って,
またまた,8月4日と11日の夜,
2回,語らせていただきました。

ファイル 363-2.jpg
こちらが勝手に語るのを,聞いていただくのだから…と,
せめて飲み物とおつまみくらいあったらと思い,
アルコールも持ちこみOKでのイベントにしています。

ファイル 363-3.jpg
今年は,自家製のピザやスモークチーズを中心に,
柏の野菜のさしいれや,フランスのお菓子,徳島の和三盆などの
おみやげもあって,
おつまみは充実していたと思います(笑)
プロジェクターも新しくして,
写真の映りもさらによくなりました。

肝心の話は…というと,まだまだ改善の余地はあると思いますが,
それでも,みなさん熱心に聞いてくださいまして,
同じ話でも,参加者のみなさんの顔ぶれで,
反応や雰囲気が変わるのが,私にとってもたいへん勉強になります。

アメリカの歴史や文化に興味を抱かれる方,
ハックの悩みと変化に涙ぐんでくださった方,
ハックはどんな大人になったのかと思いを馳せる方,
翻訳のあり方に注目する方……。

2回あわせて20人ほどのみなさんからの,
いろいろなご意見を心にとどめて,
来年は,さらにバージョンアップした「ミシシッピーナイト」が
開催できたらいいなと思っています。

同じ話なのに,リピーターで参加してくださる方までいて,
それもまた,励みになります。

ファイル 363-4.jpg
ちょうど今年は,7月~9月,石原剛さんの
NHKカルチャーラジオ「マーク・トウェイン」の放送の真っ最中で,
こちらのテキストもすばらしく,なんだか縁を感じます。

来年もやります。
ぜひ,ご参加ください。

*****************

ハックルベリーブックスは,
8/15~23まで,夏休みとさせていただきます。
またのご来店をお待ちしています。

最近の児童文学の仕事,いろいろ。

2016.08.01 (月)

8月になりました。
大学の授業や,店のイベントなどで,
春からなんとなく慌ただしかったのですが,
ここにきて,とりくんできた児童文学関係の仕事が,
いろいろな形でまとまってきたので,
少し紹介させていただきたいと思います。

ファイル 362-1.jpg

まずは,こちらの『絵本ものがたりFIND』(朝倉書店)。
私も,
「現代児童文学作品の絵本化をめぐって
ー絵本になった「八郎」「モモちゃん」「ウーフ」たちー」という論を,
書かせていただきました。

この本は,今年の春に刊行されたのですが,
この「児童文学作品の絵本化」というテーマで
いろいろ調べていたのは去年のことです。
この論自体は,10枚くらいの小論ではありますが,
調べていく中で,私自身,「物語」と「絵本」をめぐって,
いろいろな発見がありました。
「児童文学作品の絵本化」は実際にはいろいろと複雑なケースがあるのですが,
ここで調べたことを,ときどき大学の授業や,いろいろな研究会で話すと,
たとえば,先日柏でも原画展が開催された絵本『八郎』が,
もともとは「物語」としても書かれていたことなどは,
意外に知られていないことがわかりました。
また,「くまの子ウーフ」の話を,
絵本として読んできた読者もいるらしい…とか。

私自身は,まず「児童文学」として読んできたこれらの作品が,
「絵本」になることで,魅力が増したり,逆に狭まったり……。
改めて,「絵本」には「絵本」の,
「物語」には「物語」の意義があることを考えることができた仕事でした。

ファイル 362-2.jpg
次に,私自身が何かを書いたわけではありませんが,
「編集」というかたちで関わらせていただいたシリーズが,
ようやく刊行されました。
それが,こちらの「文学のピースウォーク」シリーズ(新日本出版社)です。
このシリーズは,もう10年くらい前に出された,
「おはなしのピースウォーク」という全6巻の短編集に続く,
全6巻の長編のシリーズ。
シリーズタイトルからもわかる通り,戦争をはじめとする社会問題を,
「文学」のテーマとして表現していこうという試みで,
日本児童文学者協会の「新しい戦争児童文学」委員会が中心となって,
作品募集をしたり,合評会をしたりしながら,
本にするべく編集を重ねてきたシリーズなのです。
私も,このメンバーのひとりとして,関わらせていただきました。

この「新しい戦争児童文学」委員会をたちあげたのは,
今は亡き古田足日さん。
ファイル 362-4.png

その古田さんの遺志を継いで,この委員会のメンバーと,
新日本出版社とで,作り上げた6巻のラインナップは,
以下の通りです。

①『少年たちの戦場』
  那須正幹/作 はたこうしろう/絵  古処誠二/解説
②『すべては平和のために』
  濱野京子/作 白井裕子/絵 丸井春/解説
③『大久野島からのバトン』
  今関信子/作 ひろかわさえこ/絵  渡辺賢二/解説
④『金色の流れの中で』
  中村真里子/作 今日マチ子/絵 落合恵子/解説
⑤『幽霊少年シャン』
  高橋うらら/作 黒須高嶺/絵 小澤俊夫/解説
⑥『翼もつ者』
 みおちづる/作 川浦良枝/絵 私市保彦/解説

作家さんはもちろん,画家さん,解説もふくめ,
他にはないラインナップだと思います。
それぞれのくわしい内容はこちらを見ていただければと思いますが,
https://www.shinnihon-net.co.jp/child/series/s/%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%81%AE%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF/

とにかく,このシリーズを作るために,
みんなで作品を読み合い,作者も何度も手を入れました。
「戦争」というと,いわゆる日本の被害を体験的に語るような,
そういうイメージがありますが(もちろんそれも意味はあることですが)
古田さんはじめこの委員会のメンバーは,
そうした既成のテーマ,既成の方法ではなく,
戦争や平和について,より広い視野,そして,
よりユニークな方法で,深くじっくり考えられる作品を追求しました。

また,戦争の本というと,「暗い,怖い…」という雰囲気になりがちですが,
作品の意義をより豊かに表現してくれる画家さんを,
みんなで考え,お願いしました。
たとえば,楽しい絵本で知られるはたこうしろうさん,
漫画家の今日マチ子さん…。
また,ハックルベリーブックスでも原画展をさせていただいた
赤ちゃん絵本でおなじみひろかわさえこさんのかわいいウサギの絵…。
とくに,6巻目の川浦良枝さんは,「しばわんこ」の作家さん。
川浦さんも,ハックルベリーブックスで原画展をしていただいたときに
児童文学への造詣の深さを知り,
いつか,児童文学の絵を手がけてもらいたいと思ってきました。
それが,今回,美しい羽根の絵で,実現しました。
「しばわんこ」の川浦さんの新境地だと思います。

さらに,解説も,そうそうたる方々に書いていただきました。
そして,全体の装丁は,ブックデザイナーの中嶋香織さん。
これまた,「戦争もの」のイメージを覆す,
たいへん魅力的な本に仕上げてくださっています。

いずれまた,ハックルベリーブックスでも,
何かフェアやイベントなどをしたいと思っていますが,
とにかく,このようなシリーズに関わる中で,
私自身も,たくさんのことを学びました。

世界は,なんとなく不寛容になり,
強さや冨が求められ,格差や差別も進んでいるようなこのごろ。
でも,文学者は文学者にできるかたちで,
こうして集まり,協力し,つながりの中で本を作っていることを,
知っていただきたいと思っています。

ファイル 362-3.jpg

やはり「編集」という形で関わらせていただいたのが,こちら,
雑誌『日本児童文学』2016.7-8月号です。
(表紙がなんと恐竜絵本でおなじみ黒川みつひろさんです!)
この号は,「「地域」再生と児童文学」という特集で,
この特集のきっかけは,私がここ柏で店を始めてからの経験と,
2年前の夏に訪れた水俣での見聞でした。
特集の最初に1ページほどで,特集意図など書かせていただきましたが,
全体に,たいへんおもしろい論が集まっていますので,
ぜひお読みいただければと思います。
児童文学も,「地域」作りということと,
けして無縁ではないことが,わかっていただけると思います。

そして,最後にいちばん最新の仕事が,
『子どもの本棚』2016.8月号。
この号は,「"文学"が伝えられること―物語の持つちからー」という特集ですが,
この中で,私も,
「〈重ねて行く〉苦しさと覚悟-文学で描く戦争ー」という評論を
書かせていただきました。
そんなに長い論ではありませんが,
最近読んで心ひかれた作品を中心に,
そしてまた,やはり自分の足場である柏や千葉ということも考えて,
書かせていただきました。

これらの雑誌も,ハックルベリーブックスにありますので,
ぜひ,手に取ってごらんいただければと思います。

ページ移動