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のんびりした新年です

2011.01.13 (木)

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思えば、高校の先生をしていた去年までは、
いまごろは、いよいよ進級や卒業に向けて、
生徒たちの欠席の数やら、成績やらの心配をしていた
時期でした。
3月を笑顔で迎えられるように、
1月はむしろ必死の思いで、新年が始まるといった感じだったのです。

それにくらべて今年は、
なんとのんびりした新年でしょうか。

クリスマスはおかげさまで多くのお客様においでいただきましたが、新学期もはじまり、きのう・きょうは、
ほんとうにしずかな店内です。
(それじゃあ、経営的にはまずいのですが…苦笑)

そんなわけで、ついつい、チョコレートのお菓子でも作ってみたくなったりしながら、店の本をながめています。
この『チョコおやつ』(なかしましほ、文化出版局)もとってもかわいくて、
しかも、生クリームやバターを使わない「オーガニックなレシピ」で、チョコレートのお菓子をつくろうという素敵な本です。
チョコレート大好きの私にしてみれば、
ながめているだけで、わくわくする一冊ですが、
その本を売るからには、
やっぱり、ちゃんと作ってみる必要もあるのではないかと思ったりするわけです。
(いつか、お店には、試作品が並んでいるかもしれません…)

ところで、お店はヒマですが、
2階のスペースを借りたいと言ってくださる方は、
連日来てくださいます。
すでに、2階では、いろいろな講座も予定されています。

そちらの講座の方も、楽しそうなものがいろいろあって、
まず、私自身がやってみたくなってしまい、
きのうは、店番の合間をぬって、
前から気になっていたクラフトパンチの講座をやらせていただきました。

こちらが、きのう作った
新年にふさわしい松竹梅のカードと、
うさぎのぽち袋↓

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いろいろなパンチで、色とりどりの紙を型抜きして、
組み合わせて、貼って…。
たっぷり二時間、楽しんでしまいました。

たぶん、今も、いろいろな学校や仕事場では、
去年までの私のように、
いそがしくて、いろいろな心配やストレスがたくさんある
かさかさした時間が流れているところも、
たくさんあるんだと思います。

ハックルベリーブックスは、そういう大人の方や子どもたちの
オアシスになるような場所でありたいなと、
この静かな新年を過ごしながら、決意を新たにしているのでした。

あけましておめでとうございます!

2011.01.06 (木)

本年もどうぞよろしくおねがいいたします。

まずは、ちょっとうれしいご報告を…♪

じつは新年営業開始のきのう、今日と、
ハックルベリーブックスは、
ふたつの取材に訪れていただきました。

きのうは、絵本の雑誌として有名な『MOE』の
「絵本屋さんの絵本セレクション」という記事の取材です。
店長おすすめの絵本を三冊ご紹介し、
あわせてお店の情報も載せていただけるページです。
わざわざ遠くからお越しいただいた編集記者さんは、
かぎられたページにもかかわらず、
ゆっくり店内を見てくださり、
いろいろな話を聞いてくださいました。

そして、今日は、ごぞんじ『るるぶ』の柏松戸新版で、
「Kidsと遊ぶ休日」というコンセプトの記事の取材で、
記者さん、カメラマンさん、そして、特集のモデルの
お母さんと男の子が、店に来てくださいました。
こちらも、じっくり店内を見てくださいまして、
最後には、男の子は、お気に入りの本を見つけて、
ほんとうに買って帰ってくださいました。

『MOE』は2月、
『るるぶ柏松戸』は3月に発行予定です。
どんな記事になるのか、
ほんとうに楽しみです。

取材の合間にも、お客さまが何人も来てくださいまして、
(もちろん偶然ですが)
取材ににぎわいを添えてくださいました。
ありがとうございました。

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さて、ハックルベリーブックス新春は、
「うさぎフェア」と「洋書特集」からスタートしています。

これまでも、「洋書はありますか?」とのおたずねが
何回かありましたので、
今回、アメリカに住む知人からの情報もいただき、
楽しい絵本や、ぬりえ本や、しかけ本などの
洋書を、てごろな価格でとりそろえました。

英語をならいはじめた方、
外国語を読みたい方はもちろん、
海外の本つくりに興味のある方、
部屋や教室やお店のインテリアに洋書を置いてみたい方、
などなど、ぜひ、手にとってごらんください。

こちらは、なくなりしだい、終了です。

ハックルベリーブックスのおすすめ雑誌

2010.11.04 (木)

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ハックルベリーブックスでは、一般の本屋さんにある雑誌は、
そちらにおまかせして、ほとんど置いてはありません。

ただし、子どもの本や、子育て、生活に関する良質の雑誌として、
いくつかはおすすめさせていただいています。

この『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』と
『おそい・はやい・ひくい・たかい』は、
なにより、いろいろな子どもたちの在り方を温かく認め、
子育てを健やかに、かつラクにしてくれる情報がつまった雑誌です。

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こちらは、1946年から続いている
日本の児童文学についての伝統的な雑誌。
なかなか本屋さんに置かれていませんが、
子どもの本についての最新の情報や、
自分でも児童文学を書いてみたいという方へのアドバイスが
貴重です。

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さらにこちらは、児童書専門店の老舗クレヨンハウスから出ている
すてきな生活関連雑誌です。
家族みんなで楽しめる、
ながめているだけでも豊かな気分になれる雑誌です。

今週の土曜日は、これらのおすすめ雑誌の展示会を
2階スペースで開催します。

この機会にぜひじっくり手にとって読んでみてください。

定期購読のお申込みも受け付けています。
今、申し込まれた方には、ハックルベリーの
オリジナルエコバックをさしあげます。

おいしい本フェアの本 いろいろ

2010.10.26 (火)

ハックルベリーブックスでは,
オープニングからひきつづき,
「おいしい本フェア」開催中です。

たとえば,どんな本があるのか,
ほんの一部ですが,ご紹介します。

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オランダで銀の絵筆賞というのを受賞した,
テー・チョンキン作『ケーキをさがせ!』(徳間書店)。

『ウォーリーをさがせ』という本はみなさんごぞんじだと
思いますが,これも,どろぼうに盗まれたケーキが,
ページのどこにいったかを探していく絵本。
ですが,ケーキを見つけるだけでなく,
どこかに必ずいるカメレオンとか,
一匹だけはぐれてしまうアヒルの子とか,
こまかなサブ・ストーリーがいろいろあって,
何度もめくって,いろんな楽しみ方ができる楽しい絵本です。

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一方これは,『梅干しの絵本』(こしみずまさみ著,農文協)。
梅干しの作り方をていねいに教えてくれる
農山漁村文化協会の「つくってあそぼう」シリーズの本です。

たいへん実用的な本ですが,
じつはこの本のさしえ,こやまともこさんの
かわいいタヌキとキツネの木版画は,
今年,ボローニャ国際絵本原画展で,入賞したのです。
その意味でも,すてきな一冊です。

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『いかりのギョーザ』(苅田 澄子作 大島 妙子絵 佼成出版社)。
「かわはぱりっ、にくじるがじゅわー」のあつあつのギョーザを,
どうやって焼いているか,そのひみつが面白い
ユーモアたっぷりの絵本です。

この本を読んで,餃子が食べたくなったら(たぶん,なります),
ハックルベリーブックスのとなりには,
ちょっと変わったおいしい餃子やさんもありますので,
帰りに寄ってみてはいかがでしょう。

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小さな子どもたちも,食べるのは大好き。
これは,『なっとうさんがね』(とよたかずひこ 童心社)という
赤ちゃん向けの絵本です。
ねばねばのなっとうたちの動きに,おもわず見入ってしまいます。
ほかにも,『おにぎりさんがね』
『たまごさんがね』『とうふさんがね』などカラフルなシリーズ。
いちばん,お気に入りの一冊を見つけてみてください。

さて,こうした,いろいろと楽しいたべものの本がある中で,
ひそかに,こんな本も売れています。

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『世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実』(ジャン・ジグレール著 合同出版)

これは,世界の食糧事情について,
貧富の格差が生まれ,多くの子どもたちが飢えている現状を,
お父さんと男の子との対話のなかで,
わかりやすく解き明かしてくれる本です。

ちょっと難しい本ですが,
「うーーん」と悩んだすえに,若いお父さん・お母さんが
買っていかれるのを見て,とても心強く思います。

自分の子どもだけでなく,
世界の子どもすべてが,みんなの財産。
そういう思いが,よりよい世界をつくっていくのだと感じました。

ほかにも,「おいしい本フェア」では,
たくさんの本を紹介しています。
ぜひ,どうぞ。

そして未来へ

2010.09.23 (木)

開店前で,バタバタしている最中でしたが,
今,東京で開催されている第76回国際ペン東京大会の
ひとつのシンポジウム「子ども・環境・文学」へ
行ってきました。

司会は,児童文学作家のひこ・田中さん。
パネラーは,イギリスからジャクリーン・ウィルソンさん,
韓国からイ・オクベさん,
そして,日本からは上橋菜穂子さんでした。

上橋菜穂子さんは,私も大好きな作家で,
「守り人」シリーズや,
最近外伝が出たばかりの「獣の奏者」は,
ハックルベリーブックスでも,もちろん,棚に並ぶ予定です。

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上橋さんは,「ひとはなぜ生きるのか」ということに悩んでいた10代の頃に,イギリスの作家サトクリフの作品を読んで,
一気に過去の歴史の中に入り込むのを感じたそうです。
そして,読み終えて「本を閉じたときには,
読む前のわたしではなかった」…。
自分は「世界」の一部なんだということをつくづく感じ,
「自分」という呪縛から解き放たれたのだと話されました。

ジャクリーン・ウィルソンさんは,そのサトクリフと同じ,
イギリスで活躍中の作家。
「トレイシー・ビーカー物語」シリーズでは,
児童施設に暮らす女の子を主人公に,
子どもをとりまく厳しい家族環境をとらえながらも,
どこか笑ってしまう楽しさをもった作品を書いています。

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たしかに,子どもは,家族という環境も選べないし,
歴史的につくられた環境も選ぶことはできません。

韓国のイ・オクベさんは,
「ソリちゃんのチュソク」など,韓国の日常的な生活を
すてきな絵本にしている作家ですが,

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今日は,『非武装地帯に春が来て』という,
南北朝鮮の問題を描いた絵本を紹介してくださいました。
韓国と北朝鮮は,現在も休戦状態が続いていますが,
非武装地帯というのは,北と南の境界線をはさんだ
一定の地帯が,鉄条網で囲まれた立ち入り禁止区域となっている,
その地帯のことです。
そこは,皮肉にも,動物たちの楽園になっていて,
鉄条網の外から眺め続けているひとりのおじいさんが,
こんどの春こそは,その楽園に入っていきたいと願う物語です。
その,最後の楽園の場面は,折込になっていて,
広げて読むことができ,そのページを広げながら,
おじいさんの願いや悲しみがより心に伝わってくる本なのです。
(こういう質感こそが,本のすごさです)

こんなふうに,世界の子どもたちは,
家族・国家・歴史など多様な環境の中で生きています。
そして,物語によって,その多様な世界を知り,
世界を想像する力,他を思う心によって,
未来を紡いでいくのだと思います。

ファンタジー・リアルな日常物語・絵本。
三者三様の物語から,未来へつながる
希望を感じるシンポジウムでした。

イ・オクベさんの『非武装地帯に春が来て』は,
来年の春ころ,日本でも翻訳出版される予定だそうです。
またひとつ,楽しみができました。

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