恒例の夏の「文学のゆうべ」。
8/4(金)は「アラビアン・ナイト」。
20名近くの方が集まってくださいました。
西アジアを舞台にした児童文学を書いている新藤悦子さんと,
ポプラポケット文庫で『アラビアン・ナイト』をリライトした濱野京子さんが,
今回のゲストです。
新藤さんは,アラブの物語に出てくる魔物の「ジン」について,
『さばくのジン』(福音館こどものとも)などの自作にふれながら,
そのふしぎなイメージの歴史について,語ってくださいました。
かつて,東洋と西洋の文化が行き交い,
さまざまな宗教の人々が混在しつつともに生きていたアラブ地域。
複数の魂を持っていると考えられた「ジン」についてのお話を聞きながら,
先日までやっていた,日本の妖怪たちを思い出したりして…。
中東とか,イスラム,と聞くだけで,なんとなく遠い,
固定的なイメージを持ちがちですが,
あらためて,アラブに親しみを感じました。
その後,新藤さんは,トルコ料理のひとつ,
「きゅうりのヨーグルトサラダ」を実演料理してくださいまして,
他にも,ケバブやアラブのお菓子,フルーツなどが並ぶと,
場もいっきに盛り上がり,みなさん,わいわい飲んだり,食べたり…。
そして,後半は,濱野京子さんのトーク。
10世紀ごろからの歴史をもつ『アラビアン・ナイト』の構成や魅力,
いろいろな翻訳,
また,その中から,どのような観点で作品を選んで,
子どもにもわかる物語に書きあげたのか,など,
とても丁寧に話してくださいました。
当日参加された方が,すてきにまとめてくださいました。
http://blog.goo.ne.jp/pocketgarden/e/be0d67305612b1b54f95cabbe014b255
料理の準備や,会場の演出は,いつもいっしょに文学茶話会をやっている
鈴木さんと若杉さんにご協力いただきました。
その鈴木さんが,夜咲きスイレンと青いメダカをもってきてくださいまして,
店のテラスも,なんとも素敵な雰囲気です。
残念ながら,スイレンは,まだ咲いていませんが,
続けて8/7(月)の「ミシシッピーナイト」でも,
多くの方が夜のメダカを楽しんでいました。
こちらの「ミシシッピーナイト」は,店長奥山が,
またまた,ハックルベリー・フィンについて語らせていただいたのですが,
今回は,小・中・高校生も来て下さったので,いつもより緊張。
ハックの魅力がちゃんと伝わっているといいのですが…。
「ミシシッピーナイト」でも,特製ピザを出したり,
おつまみを出したり,飲んだり食べたりと楽しかったのですが,
いつもながら,写真をとる余裕もなく…(汗)
しかし,「文学のゆうべ」はまだまだ続きます。
8/19(土)は,「ミシシッピーナイト」2回目。
あと2.3名,参加可能です。
また,8/27(土)は,ファンタジー作家の芝田勝茂さんの
「銀河鉄道ナイト」。
こちらも,あと,6名くらい可能です。
ぜひどうぞ。