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記事一覧

福岡さんは「はらぺこあおむし」をほんとに読んだことがありますか?

2016.03.11 (金)

先日,2月25日の「朝日新聞」の、
「福岡伸一の動的平衡」という記事に,
次のような文章がありました。

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そうです。うちの本屋でも人気の絵本
『はらぺこあおむし』を使っての記事です。

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私の友人が見つけて,これは完全に福岡さんの読み違いではないかと,
教えてもらい,私もすぐに読んで疑問を感じましたので,
「朝日新聞お客様オフィス」に,次のようなFAXを
送らせてもらいました。

「本日2/25の「福岡伸一の動的平衡13」の「「隙間」見つけた蝶たち」を拝読しまして、疑問を持ちましたので,FAXさせていただきます。

 私はこれまで、福岡さんの書かれたものは『動的平衡』などたいへんおもしろく読んでおりますが,今回の『はらぺこあおむし』につきましては、絵本の読みに誤解があるものと思います。

 エリック・カールさんの『はらぺこあおむし』は、確かにお腹がぺこぺこの「あおむし」が、普通は食べないものをいろいろ食べていくお話ですが、りんご・なし・いちご…などそうしたものをいくら食べても「あおむし」は少しも大きくならず、お腹も痛くなります。そうして、あらためて緑の葉っぱを食べたとき、「あおむし」はようやく大きくなって、さなぎになって、蝶になります。絵本では、「あおむし」が最後に食べる「おいしいはっぱ」は、最初に卵が産まれたところと同じ葉っぱとして、きちんと描かれています。まさに、福岡さんが記事でも書かれている通り、「あおむし」は決まった葉っぱだけを食べて、そのときはじめて蝶になれるということ、そういう自然界の食性が、きちんと描かれている絵本なのです。

 私は、何年か前に、この本の訳者であるもりひさし氏の講演をお聞きしましたが、そのときも、エリック・カールさんは、そうした生物の姿を理解したうえで、この絵本を描いたことが話されていました。また、絵本の絵をよく見て楽しむ子どもたちは、「なんで、はらぺこあおむしは、こんなにいろいろ食べたのに大きくならないの?」と、まさにこの本の大切なところに気づくといいます。

 『はらぺこあおむし』は、けっして人間の戯画でも「かなうことのない変身への希み」でもありません。子どもたちに、自然のあり方をしっかりと伝えている絵本です。ぜひ、絵本を、ストーリーだけでなく絵も合わせてじっくりと読んでみていただけますようお願いいたします。

 生物学者としての福岡さんの記事は、読者の方々への影響も大きいことと思いますので、できれば紙面にて、訂正していただきたく思っています。どうぞよろしくお願いいたします。」

…つい長くなってしまいましたが,私がどうしてもこのように
意見を送りたいと思ったのは,何年か前に,
訳者のもりひさしさん(もうすぐ100歳!)の講演の司会を
したことがあったからです。

そのときのお話については,この「店長からのおしらせ」でも,
前に書きました。
http://www.huckleberrybooks.jp/blog/archives/217.html

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そのときに書いていただいたサインがこちら。
もりさんの字で
「あおむしは柑橘るいの葉だけ食べて
揚羽蝶になるのですね」と,
はっきりと書いてくださいました。

問題は,福岡さんが,ちゃんと絵本を,
一ページ一ページ大切に読んでいないことではないでしょうか。
あおむしが,葉っぱを食べてはじめて大きくなる,
あの大切なページを,完全に(あるいは故意に)読み落として,
単なるストーリーのイメージだけで,
こういう記事を書いてしまったことだと思います。

もし,『はらぺこあおむし』を読んだことがない人が,
この福岡さんの記事を読んだら,
「ふーん,絵本っていいかげんなんだな」なんて,
思われてしまうかもしれません。

また,とにかく「いろいろ食べる」ということが,
それだけでダメということでしたら,
ノンフィクション以外の,
絵本や物語という表現自体を否定しているわけですから,
引き合いになどださないで,別の題材で書けばいいと思います。

福岡さんが,自分の読み落とし,あるいは,
読んでいたけれど書き落とした点を,
ひとことでも,連載記事の中で,訂正してくれたらと思うのですが…。

子どもの本にたずさわっている者として,
このまま無視されるとしたら,
なんだか悲しいことだなぁと思うばかりです。

(追記 2週間以上たって,担当の編集者さんより,
意見は受けとめるが訂正はしないとの返事がきました。)

またまた、新聞に!

2016.03.09 (水)

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先日,また,新聞に取材していただきましたので,ご報告です。
まずはこちら。柏プレミアム商品券事業実行委員会の
フリーペーパー「つながる新聞」2016・春号。

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柏の町を楽しもうというコンセプトの新聞ですが,
その中の,「子育て」「教育」のとりくみのページ
「未来バトン」コーナーにて。

こちらの記事も,時間をかけて取材してくださいまして,
地域に根付いた本屋になりたいという思いを,
とても素敵にまとめてくださっています。

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それから,こちらは,「読売新聞」2016.3.5の
「いろいろファイル」欄にて,
現在開催中のクルドの絵本の原画展や
「西アジア特集」について,紹介いただきました。

こちらの特集は,もうしばらく続けますので,
興味のある方は,ぜひ,見にいらしてください。

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そして,こちらは,翻訳家の金原瑞人さんが発行している
フリーペーパー「BOOKMARK」の3号。
フリーとはいえ,充実の内容に,おしゃれなスタイル。
限定20部のみですので,お早めにどうぞ。

文学茶話会、西アジアの2回目も楽しく!

2016.03.07 (月)

3/5の土曜日,またまた「文学茶話会」が開催されました!

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今回は,「西アジア特集」の2回目。
クルドの絵本『カワと7にんのむすこたち』がトークテーマです。
まず,作者の野坂悦子さんが,
オランダに亡命してきたクルド人のシャクリーさんとの出会いから,
物語が生まれた経緯をお話くださいまして,さらに,
絵本をじっくりと読み聞かせ。

悪魔にとりつかれた悪い王様に苦しめられたクルドの人びとが,
冬の間,子どもたちを山に逃がし,それぞれに耐えて力をため,
春の訪れとともに,力を合わせて王を倒すという昔話。
「どんなに冬は長くても,必ず春は訪れる」というフレーズが
くりかえされ,不屈の精神を感じます。
子どもたちが最初に春の訪れに気づくのは,水仙の花が咲いたこと。
この日,ハックルベリーブックスのテラスでも,
今年最初の水仙が花を開いていました。

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その後,この物語に,ユニークでダイナミックな絵をつけた
おぼまことさんのお話。
こちらは,おぼさんが,どのように生きてきて,
絵本作家になったか…というお話だったのですが,
仕事を転々とし,単身アメリカに渡って,バスであちこちを回り、
ハリウッドスターに出会ったり,
病気で倒れたり,殺人鬼に襲われたり…。
とにかく,波乱万丈の人生,おもしろいやら,怖いやら。

きっと,そうしたさまざまな経験から,
おぼさんの絵の,大胆さ,自由さ,ユニークな構図などが
生まれているのではないでしょうか。

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すごいお話に頭がぼーーとしてきたところで,
後半は,また,新藤悦子さんが,トルコのお茶の入れ方を
レクチャーしてくださいまして,
みんなでお茶をいただきながら,ようやくホッとひといき。

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今回も,野坂さんがクルドに伝わるクッキー
(「Kasmay」というそうです)を,
新藤さんがトルコ風のほうれんそうとレーズンのヨーグルト和え
(トルコ語で「ウスパナック・サラタス」というおつまみ)を
作ってきてくださいまして,
そのほかにも,たくさんのお菓子の差し入れがあり,
クルドの音楽を流しながら,異文化を堪能しました。

参加してくださったみなさんも,それぞれに西アジアへの思い,
絵本への思い,
図書館や学校その他でのそれぞれの活動などを話してくださいまして,
「西アジア」というテーマで,これだけの人が出会えたことが,
とてもうれしく思いました。

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さいごは,野坂さんによるクルドのクイズ大会。
いろいろとすてきな賞品も用意してくださいました。

まだまだ,知らないことはたくさんありますが,
長く,深い「西アジア」の文化に親しむことで,
今,複雑に絡み合ってしまった世界のありようを,
ほんの少しでもほぐしていくことができたら…と思います。

クルドの絵本の原画展,また,「西アジア特集」は,もう少し続けます。
ぜひ,絵本や物語を手にとっていただき,
世界を知るひとつの入り口にしていただければと思います。

おぼまことさん,野坂さん,新藤さん,
そして,参加してくださったみなさん,
本当にありがとうございました!

「絵本といけばなの世界展」より

2016.03.02 (水)

「絵本といけばなの世界展」も月曜日でぶじ終了しました。
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おかげさまで,ハックルベリーブックスでの開催も
すっかり定着してきた感じで,
天井の手づくりフラッグには,
「HUCKLEBERRY」の文字とフ―ちゃんが…。
うれしいですね!

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いろいろな作品に,連日たくさんの方が,見入っていました。
絵本や物語から,自由に発想がひろがり,
こういう本との接し方もあるんだなと思います。

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28日は,展示テーマとなった絵本をアコーディオンの演奏にのせて,
読んでくださいました。

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29日は,やはり展示作品の読み聞かせやブックトークも。
作品の読みが深まります。

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一年間の集大成。
本と,草花と,音楽と,おいしいパンやケーキと…。
いろいろな世界がつながって,参加した子どもたちにとっても,
ほんとうに貴重な体験となったと思います。

このユニークな活動は,
また,4月からも続けて下さるとのことで,
来年度4期生募集に先駆けて,
3/26(土) 10時~「絵本いけばな講座」の体験会もあります。
お申込みは,講師の戸祭先生まで。
メール mikaikou@i.softbank.jp

定員8名です。

本が好き,生け花やってみたい! という方,
子どもさんでも,大人の方でも,お気軽にどうぞ。

「絵本といけばなの世界展」開催!!

2016.02.28 (日)

本日2/28,29は、「絵本といけばなの世界展」です。

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早いもので,こちらの展示も,今回でもう5回目になります。
5周年ということで,先生の戸祭さんが,
「ハックルベリー・フィンの冒険」の世界を活けてくれました。

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このいけばな展は,毎月,ハックルベリーブックスで行われている
絵本いけばな講座の,一年間の成果を発表する場です。
大人の方だけでなく,子どもたちの楽しい作品が並んでいます。

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自分で選んだ絵本や物語をしっかり読みこんで,
それを自分なりに解釈して,花材を選び,
いけばなの表現に変えていきます。

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20点以上の独創的な作品が並んでいますので,
本といっしょに,じっくり楽しんでいただければと思います。

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会期中はイベントもあります。

・くみぱうんどさんのパウンドケーキと
 ぱんごはんさんのベーグルの販売。
 (いけばな作品にちなんだ,オリジナルとか♪)

・28日(日)14:00~
 アコーディオン演奏会

・29日(月)16:00~
 絵本よみきかせ

どなたでもどうぞ♪

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