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秋も深まり,イベントも充実!

2018.12.03 (月)

11月最後の週も,ハックルベリーブックスでは,
いろいろなイベントが開催されました。

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11/23(祝)は,「赤い鳥」100年イベントのもうひとつ,
「赤い鳥」朗読会が開催されました。

4人の語り手のみなさんは,いつも,
ハックルベリーブックスの文学茶話会や,
ピースリーディングなどに参加してくださっていて,
音楽,演劇,朗読の分野でご活躍中の方々。

北原白秋の「この道」「赤い鳥小鳥」などの童謡が唄われ,
また,小川未明の短編の朗読,
そして,メインは,芥川龍之介の「杜子春」の朗読。
とくに,「杜子春」は,台詞と地の文が読み分けられ,
ところどころに効果的な音楽が入り,
まさに,ドラマを聞いているような迫力で引き込まれました。
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何度も何度も失敗をくりかえしながら,
最後の最後に,その失敗から,大切なことに気づく杜子春…。
これは,同じ芥川の「魔術」「蜘蛛の糸」などにも
通じているように改めて思いました。

最後に,このような作品を生んだ「赤い鳥」という雑誌について,
店長奥山も,少しだけ説明させていただきました。

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その後,11/24~26の週末は,
「ハーバリウムで表現する絵本の世界」と題して,
「はらぺこあおむし」「ぐりとぐら」などおなじみの
作品のイメージで,美しいハーバリウム作品の展示会。

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会期中は,ハーバリウム体験もできるとのことで,
いろいろな方が,思い思いの作品を作っていました。
店長奥山も,なんと「フーちゃんの羽根」を入れて,
「ハーバリウム」にチャレンジさせていただきました。
無限に広がる花と,色の組み合わせが,
とっても楽しかったです♪

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10月から始まった,第2,第4日曜日11時~の
「ハックルベリーのおはなし会」も,
毎回,「今日はだれか来てくれるかな」とドキドキですが,
ふしぎとだれかしら来てくれたり,偶然その場にいたりで,
楽しく続いています。

12月は,9日と23日。ぜひ,遊びに来て下さいね。

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さて,前回の「赤い鳥クイズ」の答えです。

①答え B   ②答え C   ③答え B
④答え C   ⑤答え B   ⑥答え C
⑦答え A   ⑧答え B   ⑨答え A
⑩答え B   ⑪答え C   ⑫答え B
⑬答え C   ⑭答え C   ⑮答え A

何問できましたか??

文学茶話会~「赤い鳥」を知る・楽しむ~、開催されました

2018.11.20 (火)

11/18,1918年に創刊された雑誌「赤い鳥」
100年記念のイベントとして,
「文学茶話会」を開催しました。

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まずは、100年前の「赤い鳥」にも広告が出ていた
「カルピス」でのどを潤しつつ、
前半は、千葉大学の佐藤宗子先生のトークからスタート。
佐藤先生は,じつは,店長奥山の大学・大学院時代の恩師で,
当時から「赤い鳥」の研究もされており,
おそらくは,今,日本で一番といっていいくらい,
「赤い鳥」に詳しい先生だと思います。

その佐藤先生からは,一時間近く,たっぷりと,
全196冊刊行された「赤い鳥」という雑誌の全体像について,
具体例をあげながらお話いただきました。

とくに,「子どもを愛する思いから生まれた」とか,
「芥川龍之介や新美南吉などの有名作家がたくさん書いた」という,
一般的な誤解を解きほぐしつつ,
「童話」「童心」という言葉の当時の意味を確認し、
「大人の、大人による、芸術のための雑誌」という位置づけ、
また,当時の一般文学・外国文学からの翻案の多さなど,
その実像にせまるお話は,とても刺激的でした。

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ここで,いったんコーヒーブレイク。
今回のおやつは,やはり「赤い鳥」創刊当時から広告が出ていた
「森永ミルクキャラメル」。
それから,やはり創業100年近いといわれる「柿の種」など。
なつかしい味を楽しんでいただきました。

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後半は,何年か前に,
あるお客様からハックルベリーブックスに寄贈された
「赤い鳥」復刻版を,参加者の皆さんに1年分ずつ
手にとっていただき,
「童謡」または「広告」から,
「赤い鳥クイズ」を作成していただいて,
大クイズ大会となりました。

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そのクイズが,とてもよくできていたので,以下にご紹介します!

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『赤い鳥』童謡&広告クイズ

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【「赤い鳥」大正7年・1918年7月創刊】

①大正8年・1919年10月号からの問題
★問題/西条八十の童謡「お菓子の家」では、次のように書かれます。
「門の柱は飴ん棒/屋根の瓦はチョコレート/左右の壁はむぎらくがん」。
では、「踏む舗石(しきいし)」は何とうたわれているでしょうか。
★三択 A かわらせんべい  Bビスケット  C甘いキャラメル

②大正9年・1920年12月号からの問題
★問題/広告「ライオン歯磨」より、歯をみがく時は「朝起きた時」「夜ねる前」と、もう一つはどんな時?
★三択 A おやつを食べた時  B 歌を歌う前  C 外から帰った時

③大正10年・2021年12月号からの問題
★問題/北原白秋「吹雪の晩」という童謡で、吹雪の中で鳴いている鳥は何?
★三択 A ふくろう  B 鴨   C ほととぎす

④大正11年・1922年12月号からの問題
★問題/「ライオン」といえば歯みがきで有名な会社ですが、歯磨きではない物を広告に載せていました。それは何でしょう?
★三択 A 歯みがき用コップ  B はし  C ライオン當用日記

⑤大正12年・1923年3月号からの問題
★問題/童謡「山の枇杷」はびわの実を、朝はからすが、昼は子どもが、日暮れは野ねずみの親子づれが食べにきます。その子どもは、健気にも働いていますが、さて、その仕事は何でしょう?
★三択 A 牛乳やさん  B 電報やさん   C 新聞やさん

⑥大正13年・1924年8月号からの問題
★問題/カルピスの広告に、「滋強飲料 ○○とカルピス」というキャッチフレーズがありますが、○○に入る言葉は?
★三択 A 子ども  B 男性  C 女性

⑦大正14年・1925年5月号からの問題
★問題/東京銀座の松屋呉服店は、何月に開店したでしょうか?
★三択 A  5月  B 10月  C 12月

⑧大正15年・1926年2月号からの問題
★問題/広告より、久保田万太郎先生がお書きになった脚本集の題名は?
★三択 A おもちゃのチャチャチャ  B おもちゃの裁判  C おもちゃの事件簿

⑨大正15年・1926年5月号からの問題
★問題/「進んだ人には進んだ文具!」とある「○○ シャープ鉛筆」の広告、○○にはいる人名は?
★三択 A プラトン   B デカルト  C 漱石 

⑩大正15年・1926年6月号からの問題
★問題/松屋の子供洋服の広告で,「型…○○風の流行を取り入れて丈も袖も短めの軽快なもの、色合…薄グリーン・クリーム・オレンヂ系」の○○風に入る言葉は?
★三択 A 運動  B 巴里  C 衛生

⑪昭和2年・1927年1月号からの問題
★問題/白秋の童謡「かりうど」に出てくる狩人は何人?
★三択 A 3人  B 9人  C 99人

⑫昭和3年・1928年4月号からの問題
★問題/鈴木三重吉編「古事記物語」(赤い鳥社)の広告から、次の○○的に入る言葉は?
「われわれの最初の祖先の実際について、日本人の貴い根本の特色を語るさまざまの純真の物語。○○的な名文章として喧伝され、4年生以上の理想的読本として学校でも盛に愛用されている。」
★三択 A 詠唱的  B 絶唱的  C 超絶的

⑬昭和3年・1928年12月号からの問題
★問題/「三越の商品券」の広告で、おひきかえできる支店、出張所で書かれていないのはどこか?
★三択 A 大連   B 神戸   C 札幌

【昭和4年3月号で休刊~昭和6年1月に復刊】 
【復刊後は会員制雑誌となり、広告がなくなる】

⑭昭和6年・1931年7月号からの問題
★問題/白秋の童謡「東へ行けば」に、「東へ行けば、早や夜があける、ラランとあける」とあるが、一方「○○○○、すぐ日が暮れる、チロリと暮れる」に入る言葉は?
★三択 A 北へ行けば  B 南へ行けよ  C 西行く子ども

⑮昭和7年・1932年7月号からの問題
★問題/白秋の童謡「春の田」に、「春の田の、田の/げんげ田のうらで/けろっきい、くくくと/カワズが鳴いた」とあるが、「カワズ」の表記の正しいのはどれ?
★三択 A かはづ   B かわず   C かはず

【昭和8年、北原白秋が『赤い鳥』を去り、「童謡」がなくなる】

【昭和11年10月終刊】

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どれも時代を感じる問題で,とてもおもしろいですね。
さて,何問できたでしょうか??

答えは次回に…。

「赤い鳥」100年イベントは,
11/23 「赤い鳥」朗読会へと続きます♪
(まだお席ありますので,ぜひどうぞ)

版画展スタート! そのほか

2018.10.25 (木)

今年もまた、「創版会 版画展」がスタートしました。
10/29(月)まで,1時~5時で開催です。

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この木版画展は,毎年,秋に
ハックルベリーブックスのギャラリーで開催してくださっています。

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さっそく,毎日,たくさんのお客さんが訪れています。
なんとなく,あたたかい風合いの木版画は,
ファンも多いのですね。

気持ちのいい秋晴れも続いています。
お散歩がてら,ぜひ,見にいらしてください。

10/28(日)11時~ ハックルベリーのおはなし会
10/29(月)10:30~ 0さいからのおはなし会
なども開催します。
こちらもぜひどうぞ。

*
ところで,私事ですが,
店長奥山は,このたび,のばしていた髪をばっさり切りました。
そして,ヘアードネイションをさせていただきました!

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ヘアードネイションとは,
医療用のウィッグを作るための髪の寄付です。
最近は,少しずつ広まってきて,
子ども向けの本でも紹介されています。

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今回は,柏をあるこうOakWalkスタンプラリーにも参加している
美容室「アメリ シュシュ」さんで,
切っていただき,送っていただきました。

ここ何年か,なんとなく伸ばしていた髪。
そんなに大事にはしてきませんでしたが,
店をはじめて,フーちゃんと暮して,
どちらかといえば,のんびりとしあわせな日々でしたので,
そんなに気持ちといっしょに届いて,
活用していただければうれしいです。

気持ちも,髪もさっぱりと,
すてきな秋の日が続いています…。

ハックルベリーブックスのおはなし会、いろいろ

2018.10.20 (土)

今月から「ハックルベリーのおはなし会」をはじめました!
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毎月第2.第4日曜日,11時~
1階ソファのところでやります。

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その第1回目が、10/14に開催されました。
絵本を読んだり、手あそびをしたり、

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また裏テーマとしての「食育」紙芝居をしたり…。

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主催の若林さんは、劇団「風の子」研究所卒業後,
フリーで演劇活動をされています。
そして、なんと、店長奥山の小学校時代のクラスメイトです。
ご自身が病気がちだったこともあって、
食や自然の大切さを伝えたいとの思いで、
ハックルベリーブックスでのおはなし会を始めてくださいました。

季節に合わせた本、ハックルベリーブックスのおすすめ本なども
いろいろ考えて選んでくださり、
手作り感たっぷりの温かいおはなし会です。

次は、10/28(日)11時~
子どもさんから大人の方まで、どなたでもお気軽にどうぞ。

予約不要です。

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もちろん、ハックルベリーブックス開店当時から続いている
「0さいからのおはなし会」も、毎月開催中です。
赤ちゃんといっしょに、絵本を読んだり、
わらべうたで身体を動かしたり…。

こちらは、予約制で300円ですが、
7回参加すると、赤ちゃん絵本を1冊プレゼント。

今月は、10/29(月)10時半~

それぞれの分野の方が、いろいろと工夫をこらして
開催してくださっている「おはなし会」。
気軽に参加して、本の楽しさを知っていただけたら、
うれしいです。

高楼方子さんトーク&サイン会 開催されました!

2018.10.12 (金)

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9月から開催してきました「高楼方子×千葉史子原画展」は、
10/8(月・祝)にいよいよ高楼方子さんのトークにて、
しめくくりとなりました。
ずっとずっと好きだった作家の高楼さんでしたが、
お会いするのは初めて!
もう4ミリくらい浮き上がった気分で(『4ミリ同盟』参照)、
ドキドキの一日でした。
会場は、定員オーバーの30名近いお客様でいっぱい。
今回のトークは、店長奥山が,いろいろと質問し、
それに応えていただくというスタイルで進行させていただきました。

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(この写真では高楼さんがちょっと困っているみたいですが…汗)

絵本や幼年ものと長編ファンタジーの違いとか、
自分で絵を描く場合と他の画家さんに絵をつけてもらう場合の違いとか、
いろいろと解明したいこちらの質問に対して、
「だって……でしょ」と、歯切れよく応えてくださって、
あっという間の一時間。

何よりも印象的だったのは、小学6年生のときに
『名探偵カッレくん』(リンドグレーン)を読んで、
おはなしを最後まで「書き通す」ことに目覚めて以来、
ある世界や空気感を、
少しずつ少しずつ「言葉」「文章」で紡いでいくことが、
とにかく好きなのだ…ということ。

『まあちゃんのながいかみ』『へんてこもり』シリーズなどの
絵本や幼年ものの場合は、自分が小さいときに感じた
おもしろいことやたのしいこと、そのわくわく感を、
『ココの詩』『時計坂の家』『十一月の扉』などの
長編の場合は、もうすこし複雑な、ある場所のにおいや、
何かへのあこがれ(時には危険な…)を、
こつこつと書いていくうちに、だんだんと見えて来る…。
高楼さんの語る物語作りは、なんというか、
ひと針ひと針何かを編み上げていくような営みに
近いような印象を受けました。
「手しごと」感とでもいえるでしょうか。

絵も、自分で書いた方が表現しやすいもの
(たとえば「まるぼ」)は自分で描くし、
他の画家さんの方がぴったりくる場合にはお願いするということで、
そのお一人が、小さい頃からいっしょに絵を描いたり、
本を読んだり、手芸をしたりしてきたお姉さんの千葉さんでも
あったのだろうと感じました。

他にも、『老嬢物語』に出てくる「知恵者」ではない
ユニークなおばあさん像とか、
訳された『小公女』の「勝気」なセ―ラ像とか、
いろいろな仕事や旅や生活の中から、
「自然」に見つけたものが、声高でも策略的でもなく(笑)、
「自然」な新しさを生みだしているのだと思いました。
そうした物語の魅力を、「解明」するのではなく、
やわらかく味わって受けとめる(批評の)言葉を、
私も探したいと思いました。

そして、今は、5作目の長編にとりかかっているということで、
しかも、今度の主人公は初の男の子になるとか…。
これまた、楽しみです。

トークの最後は、高楼さんからのプレゼントタイム。
『まあちゃんのながいかみ』の「まあちゃんピンバッチ」5つをかけて、
会場はジャンケン大会となったのでした。

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トーク後は、サイン会。
おひとりおひとりとお話しながら、かわいいイラスト入りのサイン。

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そして、店のウィンドウにも、元気な「まあちゃん」を描いてくださいました。

高楼さん、千葉史子さん、
ほんとうにありがとうございました。
たくさんのご来場のみなさまも、ありがとうございました。

原画展は終了しましたが、イラスト入りのサイン本は、
まだ少しあります。
『のはらクラブのちいさなおつかい』『ニレの木広場のモモモ館』
『十一月の扉』など、これからの季節にぴったりの本もたくさん。
これからも、高楼作品の魅力に触れていただきたいと思っています。

*

さて、今年の秋のハックルベリーブックス主催の大きな展示は、
これにて終わりましたが、ギャラリーでは続けて、
版画展、あみもの展なども開催されますし、
読書会やおはなし会や講座もつぎつぎと始まります。
「ハックルベリーブックスで何かやってみたい」ということで、
使ってくださる方も増えてきて、本当にうれしく思います。
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高楼さんが、店の印象を「コージー」な場所と言って下さいました。
「コージー」は、「(包まれるように)居ごこちのよい、
気持ちのよい、〈人が〉おもいやりのある、
〈雰囲気・会話などが〉くつろいだ、和気あいあいとした」
という意味の言葉だそうで、たいへんうれしいことです。

ハックルベリーブックスも10月10日で、
さりげなく8周年となりました。
これからも文化の交差するコージーな本屋を目指して、
なんとか続けていきたいと思っています。

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