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「おはなし/文学のピースウォーク原画展」終了!

2018.04.04 (水)

昨年の9月から,年末年始,そして,3月と,
ほぼ半年にわたり,断続的に開催してきました,
「おはなし/文学のピースウォーク原画展」が,無事終了しました。

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3/30(金)の夜は,
「濱野京子×西山利佳 公開おしゃべり」。
10人以上の方が集まってくださいまして,
お茶やお菓子をつまみながら,
お二人のお話に耳をかたむけてくださいました。

「おしゃべり」なので,決まったテーマがあるわけでも,
結論を出すわけでもないのですが,
児童文学と社会をめぐって,多様な方向へ話が進むおしゃべりは,
なかなかに刺激的。

今回は,ここ最近,沖縄,京都,広島,そして大久野島と
各地をまわられた西山さんと,
やはり,福島,山口,京都,そしてやはり大久野島と
いろいろなところでトークをされた濱野さんが,
そういう現地に足を運ぶことで感じる,地域の生の声,
場の歴史,笑いや共闘のあり方などを,伝えてくださいました。
この日は,『幽霊少年シャン』の絵を描いた黒須高嶺さんや,
「おはなしのピースウォーク」で作品を書かれた一色悦子さんなども
参加してくださいまして,参加者のみなさんからも,
質問や意見が交わされました。

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政治的な話や,戦争の話などは,
身近な人ともなかなか話しにくい雰囲気が,日本にはあります。
でも,「自由だから言いたいことが言える…ではなく
言いたいことを言うことで自由になれる」という濱野さんの言葉など,
改めて納得できるようなひとときでした。

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そして,原画展最後のイベントは,
3/31の「フルートと絵本のちいさな春のコンサート」。
今回は,原画展に合わせて,「平和」を考える絵本や
「おはなしのピースウォーク」の中の詩などもまじえつつ,
春らしい,そして,子どもたちの未来の平和を願う曲を
演奏してくださいました。

ちょうど,桜も満開で,みなさんお花見などに出かけてしまうかな…と,
心配だったのですが,最終的には,ほぼ満席となり,
詩人のはたちよしこさんも来てくださって,
とてもやさしい時間となりました。

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参加された方からは,
「お話と音楽の相乗効果でしょうか?さとうきび畑で涙腺が弛み、
なぜかドラえもんのテーマソングでもうるうる。
平和のために、なにかできる人でありたいと思いました。」と,
とてもうれしいご感想も。

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今回の展示作品「ピースウォーク」シリーズは,
なかなかその意味や意義が伝わりにくい充実の内容なのですが,
見に来てくださった方,本を読んでくださった方,
イベントに参加してくださった方には,
何かは伝わったと思っています。

会場のノートに記されていた感想から…。

「絵の持つ力,装丁の魅力で,はじめての作家さんの本を
手に取る,子ども達ならなおさらそうですね。」(9/20)

「子どもの頃に戦争文学を読んだという経験はありません。
もし読んでいたら,現在の私の生活,活動は少し違っていたかも」(9/24)

「戦争は悲しみしか生まないのに,一部の権力者の利益のために,
結局は子どもたちがギセイになります。
世界中が平和ボケになればいいのに。」(9/24)

「戦争の現実を,大人も子供も,どんな形でもいいから
知ることが大切だと思う」(9/25)

「たくさんの「ものがたり」がひとつひとつ忘れ去られてしまわぬよう
このような企画(出版そして展示会)がされていることに
敬意を表します。」(12/28)

「「五つの川柳物語」つるあきら氏28才,一番心に。
人間ってなんだろう??
私も戦時下に生きていたら,むごい人間にだんだんどんどん…??」(12/30)

「作家さん,それぞれの視点が違っていて,それぞれ心に残ります。
「一寸の虫にも」がとてもよかった。
ぜいたくな空間をありがとう!」(12/30)(3/20)

「原画はどれもすばらしく貴重なものを見せていただくことができました。」(3/24)

「今,この地球上でも戦場があることがつらいです。
この原画展から平和を考える機会が増えますよう。」(3/24)

「どの原画もステキで,画風の多さに驚きました。
自分の知らない戦争の一面が見れました。
たくさんの表現の仕方があるのだと,あらためてわかりました。」(3/30)

…などなど。

ハックルベリーブックスでの展示は終了しましたが,
うれしいことに,滋賀県のある図書館で,巡回展をしたいとの
依頼がありまして,さらに広がっていくことになりそうです。

ともかくも,たくさんの方々のご協力をいただいて,
ぶじ,原画展やいろいろなイベントを終了できまして,
しみじみよかったなあと思っています。
ありがとうございました♪

小澤俊夫さん,ギャラリートーク!

2018.03.30 (金)

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3/27(火)14時~
昔話研究家の小澤俊夫さんが,
ギャラリートークに来て下さいました!

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小澤俊夫さんは,今回の「ピースウォーク」シリーズの1冊,
『幽霊少年シャン』(高橋うらら・作 黒須高嶺・絵)の
解説を書いてくださいました。

小澤さんは,1930年,満州の長春で生まれ,
5歳で奉天,その後北京と,
日本が侵略戦争をやっていた中国で,
子ども時代を過ごされました。

その経験から,『幽霊少年シャン』に描かれている,
当時の日本の加害の事実について,
共感的に解説にまとめてくださっています。

この日も,子どもの頃に陸軍病院に慰問に行ったとき,
入院していた軍人たちが,てがら話のように,
中国の民間人を殺した話,毒ガスを使った話,
捕虜を川辺で殺した話,慰安所の話などをしていた記憶を,
話してくださいました。
子ども心に「それは普通だったら犯罪ではないか」と思っても,
戦争中だから,その気持ちは封じ込めて聞いていたということです。

しかし,そういう軍人たちも,生き残って帰ってくれば,
「愛する夫」「愛する息子」であり,
軍人として何をしていたかは話さない,話せないまま。
戦後の日本はその歴史を忘れて,戦争観を作ってしまったのだと
実感的に語ってくださいました。

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それに比べて,グリム研究などで何度も訪れたドイツは,
ナチス時代のユダヤ人収容所跡など,国の罪の部分,恥の部分を,
きちんと残して,伝えようとしてきたこと,
日本は,原爆ドームは残しても,慰安婦のことや加害の歴史は
認めようとしない,これでは国際的に信用されないと,
語られました。

弟の征爾さんが,戦後初めて中国に招かれて指揮をしたとき,
同行した小澤さんは,「これは贖罪の旅のつもりだ」と征爾さんに話すと,
「自分も同じ気持ちだ」と言ってくれたそうです。
うれしかったとおっしゃっていました。

加害の歴史をみとめ,きちんと謝るということは,
精神が強くなくてはできないこと。
なんとなく,まわりを思いやって,
「空気を読む」日本の弱さは,
戦争中の「長いものにはまかれろ」という雰囲気と同じ。
今の日本は,またずるっと戦争の方に流れていく
瀬戸際にあると,強く語られました。

シンプルでクリア―な文体で,
人間の生き方,若者の育ち方など,基本的なことを語り伝えてきた
昔話も「重要伝承文化財」であるというお話。
それに対して,歴史をごまかし,周りに合わせて言い変えてしまう
世の中の雰囲気。比べつつ,考えたいと思いました。

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それにしても,今年88歳になられる小澤俊夫さん。
この日も,ひとりでさらっといらして,
時間ぴったりで講演され,
「~だぜ」という「チョイワル」語尾もかっこいい,
ほんとうにすてきな方でした。
そして,サイン会では,ひとりひとりと気軽にお話し,
写真もとってくださって,大人気でした。
握手して,さっそうと帰られたあとは,
私もしばし興奮さめやらずの一日でした。

小澤さんは,今も「昔話大学」などを続けるかたわら,
「昔あったづもな通信」として,
社会についての発信ブログも書かれています。

http://mukashiattazumona.blog.fc2.com/
とても参考になります。
小澤俊夫さんの丁寧な解説のついている
『幽霊少年シャン』も,ぜひ,読んでみてください。
加害の歴史をふまえつつ,それでも,ユーモアと,
日本人と中国人のつながりがある,
貴重な物語になっています。

川北亮司さんトークイベント!

2018.02.20 (火)

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2/18(日)15時~児童文学作家・川北亮司さんの
トークイベントが開催されました。

川北さんは,ハックルベリーブックスで原画展も開催している
「ピースウォーク」シリーズの編集にもかかわられ,
店長奥山は,その仕事をご一緒させていただいた縁で,
前から注目していた作家さんなのですが,
今回は,最新絵本『はやくちことばで おでんもおんせん』
(飯野和好・絵 くもん出版)を中心に,
「ことばあそび絵本のおもしろ活用法」ということで,
話していただきました。

とはいえ,川北さんは,長い児童文学活動をされているので,
最初は,なぜ,児童文学を書き始めたのか…というお話から。

中学生のときに出会った山村暮鳥の「いちめんのなのはな」の詩に衝撃を受け,
その後,将棋のプロをめざしたり,バレーボールをやったり,
浪人中に女の子と文通したり
(その子に『星の王子さま』を教えられる)しつつ,早稲田大学へ。

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早稲田大学といえば,「少年文学会」という
歴史的な児童文学の会があったところで,
川北さんも,その会で,
坪田譲治,古田足日…といったそうそうたる作家と出会い,
創作も始めます。

その一方で,ぬいぐるみ劇団「ピッカリ座」で,
宇宙人デパドン役で,各地をまわりますが,
その劇団で,人形を作っていたのが,画家の田畑精一さんであったとか,
大道具係だった人が,子どもの本の編集者になったとか,
ともかく,児童文学や絵本の世界が,だんだん広がっていく,
草創期の雰囲気が伝わって来るお話でした。

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『はらがへったら じゃんけんぽん』という作品でデビュー後,
日本児童文学者協会新人賞を受賞,
同じ頃,雑誌「アンアン」に載ったという若かりし頃の写真も。

そして,その頃から,
言葉のリズムや響き,
とくに,漢字を「ひらがな」にひらくと,
意味が変わっていくおもしろさなど,
最近のことばあそび絵本の,ひらめきや発想について,
作品に触れながら,話してくださいました。

編集者さんのアドバイスや,画家さんとの出会いで,
より魅力的な絵本として成立していく過程についても,
興味深くうかがいました。
また,最近は,子どもだけでなく,むしろお年寄りの方から,
認知症予防や,言葉のリハビリなどで,読まれているとのことで,
ことばあそび絵本の意外な広がりも紹介されました。

川北さんは,将棋のプロをめざしただけあって,アマ四段。
将棋についての子ども向けの本も書いています。
こちらも,今後が楽しみです。

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トークのあとは,サイン会。
参加してくれた少年と詰将棋の話をしたり,
ぬいぐるみ劇団の思い出を語ったり,
サインをしながら,なごやかなひとときとなりました。

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何冊か,サインを入れて下さった本もありますので,
今回参加できなかった方も,ぜひ,手にとってみてください。

ほんとうに,子どもから大人まで,
笑える,楽しめる絵本。
「笑う門には福きたる」を改めて感じた一日でした。

2/11(日)-12(祝)は,フェアトレードの日!

2018.02.10 (土)

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11-12日の連休は,
またまたフェアトレードの日,開催します。

今回は,バレンタインも近いので,
フェアトレードのチョコレートもたくさん入荷。
おいしくて,安全で,公正なチョコレート。

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バレンタインプレゼントには,
ハックルベリーブックスのミニ本や猫マグネットなど,
かわいい雑貨と組み合わせても,おすすめです。
他にはない,ちょっと個性的なプレゼントになりますよ♪
たとえば,フェアトレードチョコレート(378円)
+ねこマグネットで,578円。
+豆本で,1000円。
いかがですか?

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また,昨年から,ハックルベリーブックス店長奥山は,
とんぼだま作りにはまっているのですが,
まだまだへたくそなとんぼだまでも,
「味がある」と興味を持って下さった
編み物作家さんのおかげで,
素敵なネックレスやブレスレットにしてもらいました。
こちらは,ハックルベリーブックスの藍染Tシャツやパックと,
とっても合うと思うのですよ~♪

他にも,フェアトレードの楽しい雑貨,
紅茶の試飲,手づくり雑貨,
そして,12日にはヘルマンハープの演奏もあります。

お散歩のついでに,
ぜひお立ち寄りください。

文学茶話会が開催されました♪

2018.02.05 (月)

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1/28(日)14:00~今年最初の「文学茶話会」が開催されました。
今回のテーマは,「児童文学の旅 スウェーデン」。
古典的絵本作家エルサ・ベスコフが中心です。

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前半は,ベスコフの『カイとカイサのぼうけん』(福音館書店)を
翻訳された,まつむらゆうこさんのトーク。

1800年代末のスウェーデンで,
男女共学の進歩的なおばの学校で学び,
やがて工芸学校で絵を専門とし,
夫ナタニエル・ベスコフと出会い結婚。
5人の子どもの母となってから雑誌の挿し絵を描いたり,
絵本を手がけたりして,
やがて国民的絵本作家となっていった
ベスコフの人生がていねいに語られました。

また,ベスコフに影響を与えたエレン・ケイの
強制や暴力ではなく,子どもが自分で学んでいく姿勢を育てる
新しい教育観、子ども観,
その100年も前のスウェーデンの思想が,
リンドグレーンの作品や,
「子どもの権利条約」へつながっていることなど,
広い視野にたつ興味深いトークでした。

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いろいろな国の翻訳書の比較や,
同時代のやはりスウェーデンの作家
『ニルスのふしぎな旅』のラーゲルレーヴとの関係なども,
興味深く知ることができました。

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スウェーデンのクッキーなどが並んで,
和やかなティータイムのあとは,
ベスコフの『リーサの庭の花まつり』の詩を楽しむ
コラージュポスター作り。

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4つのグループに分かれて,それぞれに個性的な作品が
できあがりました♪
(ハックルベリーブックスの2階に飾ってあります)
寒い毎日ですが,一足早く,春を感じる
充実した会となりました。
まつむらゆうこさん,そして,たくさんのご参加,
ありがとうございました。

ハックルベリーブックスの「文学茶話会」。
今年も,いろいろと続けていきたいと思います。
春ごろには,昨年の「かえる」にひきつづき,
「鳥」をテーマにブックトークなどもしてみたいと思っています。

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