Calendar

<< 2019/8  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

記事一覧

沖縄、辺野古から

2019.06.25 (火)

ファイル 503-1.jpg
6/25,沖縄辺野古で、新基地建設反対の座り込みに参加して来ました。
去年に引き続き、都立教員退職者会のみなさんと。
去年から、辺野古の海に土砂を入れる工事がはじまり、
辺野古の基地ゲート前に集まったみんなで座りますと、
周りにずらっと機動隊の青年がならびます。

ファイル 503-2.jpg
やがて、コンクリートや土砂を積んだトラックがやって来て、
道にならびます。
そんな中、沖縄の反対運動を続けているみなさんのよびかけで、
歌を歌ったり、反対の声をあげたり。

ファイル 503-3.jpg
この日の司会は、山城博治さん。
ドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み」の映画でも知られ、
病気や不当拘留など大変な状況にあいながら、
それでも今日も、穏やかで明るいリーダーでした。

ファイル 503-4.jpg

そして、最後には、機動隊の手によって、座り込みの人びとは排除されていきます。
あちらもこちらも、できるだけ手荒なことはせず、
ひとりひとり順番に移動させられ、開いたゲートから、
この日も60台くらいのトラックが入っていきました。
それでも、この座り込みやデモにより、
トラックの搬入は、1日3回にとどまり、
工事もまだほとんど進んでいないとのこと。

ファイル 503-5.jpg

座り込みはだいたい、朝、昼、午後の3回。
その間の時間は、近くのテントで、集まったみなさんの紹介や、
工事の進み具合、選挙のこと、各地の情勢などの発言が交わされ、
改めて、この運動の場が、レベルの高い学びの場でもあることを実感します。
この日も、東京、群馬、神戸、北海道、タイ、アメリカなど
色々な所から、色々な立場の人びとが集まっていました。
私も、児童文学の知り合いの方と10年ぶりの偶然の再会や、
北海道の本屋さん関係の方との出会いもありました。

もし辺野古で、そこに暮らす人びとの民意が踏みにじられるようになったら、
同じことは、日本の他のところでも起こることになります。
これは、人ごとではないと、私も思います。
これからも、いろいろな形で、心を寄せて、活動していきたい。

座り込み1815日目の辺野古の1日でした。

文学茶話会「庭と文学」① 開催されました

2019.06.17 (月)

ファイル 502-4.jpg

6/16(日)ハックルベリーブックスの文学茶話会が開催されました。
今回のテーマは「庭と文学」。
その1回目は,日本児童文学の「庭」「庭師」の話について,
店長奥山のトークから。
古典的名作といえる岩崎京子さんの『花咲か』を中心に,
最近の「庭師」作品として私の大好きな
『幸子の庭』(本多明作)も紹介しつつ,
「庭」って何か…を考えてみました。

ファイル 502-1.jpg
江戸の植木屋に奉公に出た常七少年。
世間が菊ブームにのめりこんでいく時代,いのちを育てること,
そして,それをだれもが楽しめるものにしていくこと,
を大切にして,ひそかに桜への思いを抱き続ける常七の姿は,
自然と人間とのかかわり,ひとが手をかける「庭」のあり方を
いろいろと考えさせます。

一方,『幸子の庭』の庭師田坂健二は,
山で木を切る練習をしながら,
自然の植物と庭の植物のちがいを考え,
廃屋の植物の醜さを思います。
ここにも,自然と人間,囲われた「庭」の中のせめぎあいなど,
いろいろな問いかけがあります。

ファイル 502-2.jpg
参加されたみなさま,『花咲か』を読んできてくださって,
いろいろな意見も出ました。

今回は,作品にちなんで,
桜のはなびら茶&常七のふるさと埼玉の熊谷銘菓の五家宝と、
東京銘菓の雷おこしなどを楽しみつつ,
後半は,それぞれのみなさんが持ち寄った「庭」の本のブックトーク。
いろいろな作品がだされまして,
それぞれの「庭」の描かれ方が新鮮でした。

ファイル 502-3.jpg
…結局,「庭」って何か,人間と自然の関係って…?
ということについての明確な結論が出たわけではありませんが,
いろいろな疑問は,次回7/15の「ターシャ・テューダー」へ
持ち越しとしたいと思います。

ハックルベリーブックスでは,
『花咲か』『幸子の庭』はじめ,「庭の文学」フェアもやっておりますので,
ぜひ,読んでみていただきたいと思います。

ファイル 502-5.jpg
ところで,7/6(土)には,
夏の恒例「ろうそくを灯して語る 午後のお話会」もあります。

こちらは,語りの会。
お申し込み,受付中です。

庭と文学フェア!

2019.06.09 (日)

ファイル 501-1.jpg

6月~7月の文学茶話会は,「庭と文学」がテーマ。
合わせて,「庭と文学」フェア,始めました。

「庭」ってなんだろう?
ちょっと考えてみませんか?

ファイル 501-2.jpg

西原小よみきかせの会にて &古本コーナー

2019.06.06 (木)

ファイル 500-1.jpg

6/3,午前中に,柏市西原小学校の読み聞かせ委員会に読んでいただき,
最近の絵本事情,本屋事情,そして,読み聞かせにおすすめの本について,
お話させていただきました。

このミニ講演会は,なんと今年で7回目。
せっかくの貴重な読み聞かせの時間が,より豊かになるようにと,
毎年,いろいろな本をご紹介させていただいています。

ファイル 500-2.jpg
こちらが,今年ご紹介した本の一部です。
今,とても多様化している絵本の中で,
人気絵本だからといって,ただちに「小学校の読み聞かせ」に
適しているとは限りません。
本を選ぶのもたいへんだろうと思いますが,
逆に,そういう場だからこそできること,
そういう場だからこそチャレンジしてみたいことなどもあります。

ファイル 500-3.jpg
毎年,みなさんとても熱心に聞いてくださいまして,
今年の6年生なら,きっとこれも読める,
あれも聞いてくれる…と,さっそく計画にとりいれてくださいました。
また,毎年,ハックルベリーブックスに来て,
委員会の本も買って下さっています。

なにより,私自身が,この講演会のために,
絵本について,いろいろと勉強し,考えるようになりました。
ありがたいことと思っています。

**************

ファイル 500-5.jpg
ところで,ハックルベリーブックスでは,
前から,少し古本も扱っておりましたが,
児童書の場合,絶版や品切れになってしまうものも多いため,
このたび,棚の一角にも,おすすめ&貴重古本のコーナーをもうけました。

ファイル 500-4.jpg
さっそく,6/16の「文学茶話会」で話題にしたい
岩崎京子さんの『花咲か』も,古本にて用意してあります。
(残念ながら,絶版なのです)

300円くらいからの掘り出し本もありますので,
ぜひ,見にいらしてください。

那須正幹さんトークイベント「ズッコケ三人組 平和を語る」

2019.05.27 (月)

ファイル 499-1.jpg

5/26,念願だった那須正幹さんのトークイベントが開催されました!

那須さんは、私が評論を書き始めた頃から、
「ズッコケ」シリーズなどの作品論や解説もいろいろ書かせていただき、
私も編集に参加した「ピースウォーク」シリーズでは、
短編「新しい憲法のはなし」(『扉を開けて』所収)や
長編『少年たちの戦場』などの作品を書いてくださっていました。
戦争や平和に関する作品も多く、
『ねんどの神さま』なども、ハックルベリーブックスの文学講座などで、
よくご紹介してきました。
そんなご縁もあり、これまでもトークをお願いしてきたのですが、
なにしろ山口県にお住まいなので、なかなか難しかったのですが、
ちょうどこの5月に上京の予定があるということで、
ここ柏まで、足をのばしてくださったのです。

ファイル 499-2.jpg
今回のトークも「ズッコケ三人組 平和を語る」というテーマで、
たっぷり一時間半、ノンストップで語られるそのエネルギーに、
まず感激しました。

那須さんは、1942年広島生まれ。
お話はまず,その3歳のときの被爆の日のことから。
たまたま雨戸の戸袋の裏にいたことで、奇跡的に軽いけがですんだのですが,その日,壊れた家で読んだ「桃太郎」の絵の記憶、
家の前をぞろぞろ歩いていった被爆した人々の姿、
覚えていることととあとで聞いた話とを交えつつ、
臨場感たっぷりのお話で,まずひきこまれました。

ファイル 499-3.jpg
その後、子ども時代から、作家になるまでの話の中では、
「平和憲法」の新鮮さと、
その後自衛隊ができたことへの子どもながらの違和感、
さらに、1960年代,東京の自動車販売会社に勤めていた頃に、
松戸に住んでいたとのお話も。

そして、実家の書道塾を手伝いながら作家となってからは、
とにかく子どもに楽しんでもらいたいとの思いから
「ズッコケ」シリーズを書き続ける一方で、
やはり、戦争について考えなければ…と、
SFの手法を取り入れて『屋根裏の遠い旅』を書き、
また、広島の「原爆の像」で有名な佐々木禎子さんが同級生だったことから、
かつての友人に取材して書いたノンフィクション
『折り鶴の子どもたち』が生まれたこと。

こうした作品を書きながら、
改めて「原爆」について無知だったことを感じ、
「原爆」というものの全体像を書きたいと調査を重ね、
西村繁男さんと組んで作った『絵で読む 広島の原爆』。
(ヘリコプターで原爆が爆発した上空から広島を眺めたとか)
ここでも、子どもたちに興味を持ってもらうために
「セミの声」を効果的に書いていったことなどもお話くださいました。

武田美穂さんの絵でおなじみの『ねんどの神さま』は、
実験作のつもりで、「読者にいやな思いをさせる」本として作ったところ、
読んだ子どもたちが「これはおかしい!」とちゃんと怒ったこと。

さらに,戦後のヒロシマを描きたく広島焼き屋さんを舞台に書いた
3部作『ヒロシマ』。(惜しくも,朝の連ドラにはならず…)

そして,兵士となり、人殺しの加害者にならざるを得なかった
子どもたちを描いた『少年たちの戦場』まで……。

ほんとうに熱のこもったお話で、いちばん前に座っていた
小学生の男の子も、じっと聞き入っていました。

今、子どもたちに「残酷な話はよくない」という意見がありますが、
那須さんは、たとえ残酷でも、現実をちゃんと知った子どもは、
そのときはイヤな気持ちになっても、大人になってまた考えるようになるはず。
大切なのは,そういう出会いを大人がちゃんと作ること、
そして、つたなくても,肉声で話し、伝えていくことではないか。
その一方で,「プロの書き手は、プロとしてちゃんと書いていくけん」。
この言葉には、戦争という難しいテーマでも,
常に取材や調査を重ね、また、子どもに読んでもらう表現を工夫して,
書き続けてこられた那須さんの作家としての姿勢が、
はっきりと感じられました。
そしてまた、図書館や学校で,また家庭で,子どもたちに接している参加者のみなさんにも、勇気を与えてくださるお話でした。

ファイル 499-4.jpg
終了後は、サイン会。

ファイル 499-5.jpg
今回那須さんは、奥様といっしょに来て下さいましたので、
「ピースウォーク」シリーズをいっしょに作った
新日本出版社の編集者さんや、作家の濱野京子さん,みおちづるさん,評論家の西山利佳さんなどもいっしょに記念撮影。

その後の打ち上げでは,奥様とのなれそめから,最近の文学談義まで、笑いの絶えないひとときもごいっしょしてくださいました。
帰り際,「今日は楽しかった」と言って下さった那須さん。

今年,喜寿(77さい)となる那須さんですが,
まだまだおもしろい作品が生まれそうで,ますます楽しみです。

暑い中,参加してくださったみなさん,
ほんとうにありがとうございました!

★『ねんどの神さま』『少年たちの戦場』は
 サイン本もあります! ぜひ,どうぞ。

ページ移動