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かこさとしさんの本,黒川みつひろさんの本

2018.06.05 (火)

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6/4(月)のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」は,
絵本作家のかこさとしさん。
取材後の今年4月に92歳で亡くなったかこさんは,
最後の最後まで絵本を作り続けいて、すごかったです。
子どもを「子どもさん」と語る、その言葉に
子どもたちへの尊重と責任を感じ、感動しました。

ハックルベリーブックスでも,
かこさんの本は,いつも並べてます。
個人的には,千葉の小湊鉄道を描いた
『出発進行! 里山トロッコ列車』(偕成社)は,
地元千葉の本としてもおすすめです♪

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そして,夏に向けてスタートしたのが,
黒川みつひろさんの恐竜絵本フェア。

なんと,8/25(日)には,
作者の黒川さんがハックルベリーブックスにて,
またまた,恐竜おはなし会をひらいてくださいます!!

まずは,地元の子どもさんに集まってほしい。
受付開始してますので,ぜひどうぞ!

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黒川みつひろさんも,かこさとしさん同様,
「子どもさん」大好きな、すてきな作家さんです!

鳥の本特集もはじまります!

2018.04.13 (金)

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5月は愛鳥週間もあるということで,この時期,
鳥の本が気になりますが,
今年は,「鳥の本フェア」もますます
充実させていきたいと思っています。

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そして,ハックルベリーブックスの文学茶話会でも,
いよいよ「鳥の本」をテーマに,
トーク&ブックトークを企画しました。

5/13(日)のトークゲストは,柏の鳥はかせ柴田佳秀さん,
6/24(日)のトークゲストは,作家の国松俊英さん。
おふたりとも,鳥にかかわる本も書かれています。

参加者のみなさんには,お好きな鳥の本を持ち寄っていただき,
ブックトークなどもしたいと思っていますので,
ぜひ,お気軽にご参加ください。
どんな鳥の本が集まるか,楽しみです。

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5/13は,ハックルベリーブックスのふくろうのフ―ちゃんの誕生日。
今年で8歳になります。
鳥の文学茶話会の時には,ぜひ来てもらって,
調子がよければ,年に一度のふれあいもあるかも…。

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ふくろう雑貨コーナーも充実中。
文学茶話会へのお申込みは,04-7100-8946まで。
定員は20名です。

大久野島に行ってきました!

2018.03.24 (土)

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3/22~23,京都へ出かけた帰りに,
現在,原画展を開催している「文学のピースウォーク」の1冊,
『大久野島からのバトン』(今関信子・作 ひろかわさえこ・絵)の
舞台である,大久野島へ行ってきました。

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広島県,瀬戸内海の周囲4キロほどの小さな島。
こちらが,その島から見渡す,おだやかな風景です。

今は,うさぎの島としてもしられ,
ピーターラビットと同じあなうさぎが,島のいたるところにいて,
かわいい姿を見せてくれます。

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しかし,この島は,太平洋戦争中,日本陸軍の毒ガス兵器を製造する
秘密の島として,一時期,地図からも消されていた島でした。
島の周辺地域の人々は,毒ガス兵器の製造にかかわり,
多くの人々が健康被害を受けるとともに,
その兵器は,実際に中国大陸で使用され,
加害者にもなるという,重い戦争の爪後が残る島でもあります。

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そのことは,もちろん本で読んでいましたが,
実際に行ってみると,思っていた以上に,なまなましく,
巨大な戦争遺構が,島のあちこちに横たわっていました。
発電所跡,貯蔵庫跡,砲台跡…などなど,
廃墟となって,だれでも見られる場所に残っています。

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島には,かわいいウサギやのどかな風景を求めて,
観光客が増えているそうですが,
島を歩けば,きっと,そうした戦争の跡にも目が行き,
「なんだろう」という気持ちになると思います。
負の遺産ではあっても,なんとかそれらを保存し,
伝えて行こうという活動も,地道に続けられているのを感じました。

まずは,本を手にとっていただき,
そして,機会があれば,その作品の舞台に足を運んでみる…というのも,
意義のあることだと思います。

「文学のピースウォーク」原画展は,4/1まで。
今回,大久野島には,作家の濱野京子さんといっしょに行きました。
3/30(金)18時~,その濱野さんと,評論家西山利佳さんの
「公開おしゃべり」があります。
ぜひ,ご参加ください。

恒例の決算報告など

2018.03.11 (日)

今年も,確定申告もぶじ終えまして,
店も8年目がそろそろ半分過ぎそうなところです。(早いっ)

恒例の,昨年の決算報告ですが,
2017年のハックルベリーブックスの決算は,
-58818円の,若干の赤字でした。
おととし,初めて123円(!)の黒字決算となったのですが,
また赤字となってしまいました。
ただ,ここには,店建物の減価償却費というのが
80万円くらい乗っている数字ですので,
現実に毎月借金しているということではありません。

赤字のレベルも,在庫の数などで変わりますので,
ほぼ横ばいと考えればいいのかなと思っています。
いろいろな経費についても,ふしぎなくらい,おととしと同じくらいで,
その意味では,低空飛行ながら安定しているというところでしょうか。
月々の実感としては,大きく落ち込むことがあまりなくなった感じがありました。

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それには,こちらのブックプレゼントを続けてくださっている方が,
20~25件くらいあるということが大きい気がします。
(こちらは,ご好評いただいていますので,もう少し増やしたい…)

それから,時間は多少かかっても,
アマ○○でなくハックルベリーブックスで,
注文で本を買って下さる方にも,だいぶ助けられています。

また,2階スペースも,日々いろいろな方が,
なんらかの形で使ってくださいまして,ほぼ埋まっています。
そのように連続的,日常的に
ハックルベリーブックスを「使って」下さるお客様が,
いらっしゃるおかげで,店の在庫も,充実させることができ,
ふと来て下さったお客様に,魅力的な本や雑貨との出会いを
提供できているのだと感じています。

そうした支えて下さっている皆様に,ほんとうに感謝しています。

その意味では,柏から発信している地元の著者の本を置いたり,
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地元の本のイベントを続けて行ったり,
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やはり,地域に根付いた本屋でありたいとつくづく思います。

いま,いろいろな地域に,自営の本屋や店がなかなか根付けなくなっている…。
どこの町にいっても,同じようなチェーン店やモールがならんでいる。
それは,あんまりおもしろい風景には思えません。

ともかく,今年もまた,ちょっと出稼ぎなんかもしながら,
なんとか,店をやっていきたいと思っています。

ぜひ,ハックルベリーブックスを,どんどん「使って」ください!

この一年をふりかえって ~児童文学の仕事~

2018.03.03 (土)

3月になりました。
学校や会社などでは,年度末。
一年のまとめの時期になりますので,店長奥山も,
店のほかに,ここ一年で手がけた仕事について,
すこし振り返ってみたいと思います。
…といっても,児童文学ということでは,
店とつながる仕事ではあります。

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まずは,なんといっても,昨年10月に刊行された
『「時」から読み解く世界児童文学事典』(原書房 5800円)です。
この本は,「時」というテーマで読むことのできる日本や海外の
児童文学作品を紹介する本で,全200冊のうち,
40冊ほどを,店長奥山が書きました。

じつは,この本の前に,『「もの」から読み解く世界児童文学事典』
『「場所」から読み解く世界児童文学事典』の2冊がすでに刊行されていまして,
そちらですでに紹介されている作品や作家とダブらないように,
5人の著者と編集者さんで,まず,作品選びから始まりました。
それが,かれこれ4年くらい前です。
候補作を全員で読み合って,これはぜひ読んでほしい!
という本を決め,それから手分けして紹介文を書いていきましたが,
その紹介文も,できるだけ批評としておもしろく,
でも,ネタばれにはならないように…などなど,
ずいぶん書き直し,ようやく本になったものです。

私が紹介した作品は,
上橋菜穂子作『精霊の守り人』,岩崎京子『花咲か』,中川李枝子作『らいおんみどりのにちようび』,森絵都『DIVE!!』,高楼方子作『十一月の扉』,芝田勝茂『夜の子どもたち』,ローベル『ふたりはともだち』,パウゼヴァング『みえない雲』などなど…40冊。
幼年ものから本格長編まで,ファンタジーから社会派リアリズムまで,
いろいろな作品について書かせていただきましたが,
それらが,「時とあそぶ」「時におどろく」
「時をさまよう」「時を動かす」…といった
コンセプトで並べられています。

単に,本を紹介するだけでなく,
読みものとしてもおもしろくなるように作られましたが,
はたしてどうでしょうか。

事典というだけあって,ちょっと高いですが,
図書館などには,ぜひ置いてもらえるといいなあと思っています。

夏くらいには,この本の制作秘話トークイベントもできたらと思っています。

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それから,11月には,
『10代のためのYAブックガイド 2』(ポプラ社 1800円)
もできました。この本は,2年前に出て好評だった

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こちらのブックガイドに続く2冊目。

監修は,金原瑞人さんとひこ・田中さんで,
27人の「本のプロ」が選んだ…と銘打たれています。
先の『時から読み解く…』は,「児童文学」に特化していますが,
こちらは,読み物だけでなく,詩集・歌集やノンフィクションなども
入っているところが,ユニークです。
また,ここ5年以内くらいの,新鮮な作品に限られているのも特徴です。

今回も,店長奥山は5冊紹介させていただきましたが,
パーキンス『モンスーンの贈りもの』,工藤純子『セカイの空がみえるまち』,みおちづる『翼もつ者』,ホーガン『バイバイ,サマータイム』,山下賢二『ガケ書房の頃』。

27人のいろいろなかたちで本にかかわっている人たちが,
どんな本を選んでいるかも興味深い。
「10代のため」となっていますが,むしろ,大人が読んでも,
かなりの読み応えの本ばかりです。

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そして,最後は,この2月に刊行が開始された
「児童文学10の冒険」です。

これは,日本児童文学者協会の70周年企画のアンソロジーで,
90年代以降の日本の児童文学の受賞作などを集めています。
その1巻目『明日をさがして』(偕成社 2200円)の
巻末の解説を書かせていただきました。

この巻には,
伊沢由美子作『走りぬけて、風』を中心に,
越水利江子『風のラヴソング』,長崎夏海『トゥインクル』
あさのあつこ「ぼくらの足音」(3月に原画展を予定している
「おはなしのピースウォーク」シリーズの一作)などの作品が
収録されていて,もちろん,それらの作品が出た当時に,
私も読んできましたが,今回,解説を書くにあたって,
あらためて読んでみると,これが,どれもいいのです。

90年代以降の,なんとなく閉塞的になっていく時代を背景に,
家族や学校や町の生きづらさを描いて,けして派手な作品ではないのですが,
どれも,なんとなくじーんとくる。
このじーんとくる感じをなんとか伝えたくて解説を書きました。

「児童文学10の冒険」は,この1巻目のあと,
『家族のゆきさき』『旅立ちの日』『自分からのぬけ道』など,
印象的なテーマで,日常ものからファンタジーまで,
本格名作がならびます。

また,表紙絵は,絵本『うきわねこ』のすてきな絵で知られる
牧野千穂さん。
とてもきれいな本になっているのも,うれしいです。

こんなわけで,この一年も,いろいろな本について,
いろいろ書きました。
いやー,児童文学っていいですねー,という気持ちです。

そんな気持ちをより広く伝えるべく,
4月には,読売カルチャーで,こんな一日講座もいたします。

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「孫と楽しむ」とありますが,それは,ひとつの象徴で,
親とか,先生といった子どもに身近な存在だけでなく,
いろいろな立場の大人の方が,子どもの成長に合わせて,
絵本や児童文学をいっしょに楽しむにはどうしたらいいか。

そんなことを,考えてみたいと思っています。
よかったら,ご参加ください。

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