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オープニング トークイベント 蓮岡修さん

2021.02.23 (火)

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(奥・ひろかわさえこさん 右・蓮岡さん)

写真展初日,2/21(日)14:00~
子どもの本・九条の会主催の
「オンライン学習会」が開催されました。
講師は,中村医師といっしょにアフガニスタンの井戸事業に携わり、
僧侶でもあり,
現在は京都の絵本専門店「きんだあらんど」店長の蓮岡修さん。
「絵本でひろがるいのちのありかた」と題して,
身近で見た中村医師の姿から学んだいろいろなことを
話してくださいました。

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19歳でカメラマンをめざしてアフガニスタンの内乱の地で
中村医師に突撃取材をした出会いのこと,
その後,検査医師として手伝いながら,
アフガンの干ばつによる赤ちゃんの大量死に直面したこと,
そして,井戸を掘る,涸れた井戸を再生するという事業にのりだしたこと…。
その中村医師の強い思いは,
おそらく赤ちゃんの死で嘆き悲しむお父さんたちの姿を見るのが,
自分のこととして耐えられなかったのではないか,
という言葉が印象的でした。
会場の写真に囲まれながら,しばし言葉につまることも…。

現地の方から時には心ない態度をとられることがあっても,
中村医師は,そんなことには無頓着。
「いい人だから」援助するのではなく,「必要だから」援助する…
という姿勢が貫かれていたとも話されました。

また,コンクリで近代的に固めるような技術ではなく,
その土地に合った試行錯誤で作られた技術こそ「最先端だ」と
とらえられていたこと,
何より,自然とその場所の生活をこわさない技術で援助をするというお話も,
まさに,これからの世界のあり方を言い当てているように思いました。

中村医師はきびしい人ではあったが,
それは,人のいのちを助けるという「医者の信念」と
憲法九条を支えてきた「日本人の信念」のふたつに
ひたすら忠実に生きたからではないかとも話されました。
憲法九条は,
「第二次世界大戦で死んだたくさんの人びとの墓標だ」
という言葉も改めて胸に迫りました。

今回,中村医師の書かれた本もたくさん用意してありますが,
じつは,どの本にも,とても哲学的で,深い思考,
それでいて,謙虚で,わかりやすい言葉が,溢れています。
蓮岡さんは,「中村医師は,いつも文学に触れていた」とも語り,
その後,自身も,絵本を親子で共有できる場こそ平和そのものだ,
という信念から,絵本屋をやっているとのこと。

蓮岡さんが「平和」を感じる絵本として
『こすずめのぼうけん』
『ぐるんぱのようちえん』
『わたしとあそんで』(エッツ)
『世界人権宣言の絵本 みんなたいせつ』
そしてアフガニスタンで出会った
『せかいいちうつくしいぼくの村』(小林豊)
などをあげられました。
写真展のオープニングにふさわしい充実したお話でした。

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店では,
中村医師の本や,蓮岡さんおすすめの絵本もそろえてあります。
また,フェアトレードショップ「アーシアン柏」さんより,
アフガニスタンの手刺繍のポーチやバッグ,ぬいぐるみなども
入荷しています。
こうした雑貨を使う事も,支援のひとつとなります。
ぜひ,どうぞ。

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写真展第一期,2/27(土)まで。