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本まっち柏 10周年をかみしめて

2022.02.14 (月)

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2/13(日)14:00~17:00
本まっち柏10周年のトークイベントが開催されました。
今回は、オンラインでの開催となりましたが、
日本のあちこちからつないでくださった方もいて、
とても充実したイベントとなりました。

第一部は、筑波大学の社会学専門の五十嵐泰正さんに
世の中にある「本まっち」的なものの位置づけや意義について、
お話いただきましたが、こちらがまず、たいへん示唆に富む
おもしろい内容でした。

日本やアジア圏の「ソーシャルキャピタル=社会関係資本」の乏しさ。
職場と家庭のワークライフバランスは言われるが、
そこに含めるべき社会的交流の乏しさ。

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しかし、よくも悪くも、コロナ禍において都市機能が変わり、
学校や職場における従来的・強制的な関係が壊れたことで、
今こそ、あらためて、社会的資本、社会的交流が生まれるのではないか。
具体的なデータを示しながらのお話には、説得力があります。

そして、そのなかで、「本まっち柏」が、「本」というものを通じて、
柏に、「サードプレイス」「もうひとつの名刺」を持つ場、
橋渡し的に組織と組織をつなぐ「弱い紐帯」を作ってきたことは、
個人にとっても、柏という街にとっても意義深いのではないか。

…などなど、明確な言葉で、これまでの活動を意味づけてくださり、とても力づけられました。

「地域」というめんどくさいけれど、
時として避けがたく浮上してくる場において、
その中のひとりひとりが、じつは多様で、ちがう景色を見ている…。
「本まっち柏」は、そのことを知ることができる場だったのではないかというご指摘には、
ほんとうに、スタッフも、場所を貸してくれるお店も、
出店者さんも、お客さんも、じつに流動的で多様だった
(それゆえ、トラブルもあるわけですが…)
本まっち柏のあり方を
肯定していただいたようで、胸があつくなりました。

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続けて第二部では、本まっちのたちあげの時からの出店者さんだった高橋和也さんが、
本まっちでの経験をふまえて、その後、自分の古本屋を持った経緯、
また、小学校2年生のときから「子ども店長」としてお母さんと一緒に参加してくださった、若菜さん(母)とあきらくん親子からは、
本や物語文化に触れてきた生活、その中のひとつだった本まっちで出会った本などについて、
それぞれ、お話いただきました。

高橋さんは、古本屋をたちあげ、今は、沖縄で新しい生活を始めようとしているとのこと。
あきらくんは、今年大学生に。
お話を聞いていると、それぞれの人生の、なんらかのステップに、
本まっち柏がなっていたということが見えてきて、
それもまた、うれしいことだと思いました。

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第三部は、本まっち柏クイズ。
今回、10周年を記念して、いつもチラシを描いてくださっている
漫画家の新星☆エビマヨネーズさんのイラストで、
本まっちグッズを作りました。

https://suzuri.jp/honkatsu500

こちらのサイトから、お求めになれますが、
そのなかのひとつが全問正解の「本まっち」マスター(?)5名のみなさんに贈られました。

五十嵐さんのお話は、「本まっち柏」のことだけにとどまらない、
社会に生きる私たちが考えるべき、いろいろなヒントがたくさんありました。
五十嵐さんの本や、そのほか、参考に紹介してくださった本などは、
ハックルベリーブックスでも、そろえたいと思います。

また、今回のトークは、ほんとうに価値ある内容でしたので、
いずれ、聞き逃し配信を考えています。

ともかくも、「本まっち柏」10周年!
今年もいつ開催できるかまだわかりませんが、
いろいろな可能性を模索しつつ、
これからも活動を続けていこうと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

本活倶楽部 奥山