パネル&原画展「地球をおもう 地球にいきる」がはじまりました!
初日の16日は,まず,パネル展示をしている2つの絵本
『地球のことをおしえてあげる』の横山和江さんと,
『せんそうがやってきた日』の長友恵子さんの
オンラインギャラリートークも開催しました。
20名以上の方が,Zoomでつないで参加してくださいました。
お二人とも,「やまねこ翻訳クラブ」などに参加しつつ,
翻訳の勉強をしながら,いろいろな作品を訳し,
それを,出版社さんに果敢にもちこんで…というお話から始まり,
あらためて,翻訳される方々の,視界の広さとバイタリティを感じました。
横山さんからは,今回の『地球のことを…』の多様で細かな絵について,
ひとつひとつ確かめながら訳されたこと,
中には,ツイッターで作家さんに問い合わせたものもあったとのこと。
同じ人がいろいろなページに出てきたり,
本のカバーをとるとまた別の絵が描かれていたり…と,
この絵本にまつわる細かな見どころも語ってくださいました。
これからも,好きな画家さん,作家さんを追いかけながら訳していきたいと,
ソフィー・ブラッコール
(『地球のことをおしえてあげる』ほか)、
ジュリー・モースタッド
(『サディがいるよ』(福音館書店)ほか)、
リチャード・ジョーンズ
(『キツネのはじめてのふゆ』(鈴木出版)ほか)、
といった注目作家さんを示してくださいました。
長友さんからは,作者との出会いもふくめて,
うれしいことが多かった絵本…とのことで
(youtubeに作者ニコラ・デイビスさんがこの作品について
語っている短い動画があるそうです),
とくに,戦争によって難民となってしまった子どももふくめ,
「いす」というものが,子どもの教育を受ける権利の象徴のように大切なモチーフで,
それが,本の背表紙や表紙見返し,裏表紙見返しなどに,
効果的に描かれている点なども教えてくださいました。
これからもいろいろな困難をかかえている子どもたちにかかわる
テーマ性のある本を訳し,また,現実の活動にも参加していきたいと語られました。
どちらの絵本も,絵と言葉が融合し,
こまかいところまで,見入ってしまう作品です。
おふたりからのサイン本も少しありますので,
ぜひ,見に来てください。
パネル&原画展は,29日まで。
どうぞお見逃しなく。