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味戸ケイコさん「日本児童文学」表紙原画展示!

2021.05.13 (木)

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(2020.4に開催された原画展)

ちょうど去年の今頃、
味戸ケイコさんが絵を描かれた絵本
『ばばちゃんのひとり誕生日』(堀田京子・作 コールサック社)の
原画展をハックルベリーブックスで開催させていただきました。
これまで,たくさんの児童文学や絵本の絵を描かれてきた
味戸ケイコさんのお名前は,もちろん知ってはいましたが,
実際に原画を拝見させていただいて,その美しさ,
とくに,多彩な「光」の描かれ方に,感動しました。

http://www.huckleberrybooks.jp/blog/archives/542.html

ちょうどコロナで緊急事態になっていた頃でしたので,
直接お会いすることは叶いませんでしたが,
お電話やメールのやりとりで,味戸さんの優しいお人柄に触れ,
その後,秋の10周年の「ふくろう展」にも,
すばらしい絵を寄せてくださいました。

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そして,ちょうどそのような折に,
雑誌「日本児童文学」の編集長になり,
企画をすすめていく中で,味戸さんに表紙を描いていただけたら…と思うようになりました。

味戸さんは,快く引き受けてくださいまして,
今年の1-2月号,3-4月号,5-6月号と,
3号の表紙を描いてくださったのです。

編集長という重圧に負けそうになっていたとき、
味戸さんの美しい表紙絵とことばが届くたびに、
背中を押されるような思いで,だんだんと企画の楽しさを
感じられるようになってきました。

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このたび、その3枚の原画を展示しつつ,
「日本児童文学」という雑誌のフェアを開催します!
もともとの原画は,雑誌の表紙の4倍くらいの大きさで,
印刷されたものよりも,やわらかい色あい。
「光」の描写がやはりすばらしく,
ひとつひとつが,物語のある「絵画」作品となっています。
味戸さんのセンスで額装していただいておりまして,
見とれてしまいます。

毎号,「表紙のことば」として雑誌に掲載された
味戸さんの言葉も,あたたかくて,励まされるものばかり。
いっしょに展示いたします。

味戸さんからは,
「まとまったやり甲斐のある良い仕事をさせていただき感謝しています。
有難うございました。
そして更にこのような形で「日本児童文学」を広めようとする
企画力に共鳴し、拍手をしたい気持ちでいます。
こんな状況ですが、多くの方に受け止めてもらえると思います。」
とのメールをいただいています。

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戦後すぐにスタートしたこの雑誌は,
75年もの長きにわたり,子どもの本の最前線を捉えるべく,
刊行され続けてきた雑誌です。

1-2月号は「創作特集 ディスタンス」
3-4月号は 児文協75周年記念号「25年後の子どもたちへ」
5-6月号は 年間回顧「子どもの文学 この一年」

どの号も,読み応えのある,資料的な価値も高い企画となっています。
それぞれの号に作品を寄せてくださった作家さん,
また,雑誌の中でとりあげられている作品なども,集めていきます。
児童文学のおもしろさを,この機会に知っていただければと思います。

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3-4月号は記念号ということで,なんと表紙絵のポストカードつき。
また,25年後,つまり,戦後100年を見すえた「25年後の子どもたちへ」,
これまで,児童文学者協会賞を受賞された作家さんから,
ひとことを寄せていただいています。

その直筆原稿も,作家さんからの許可をいただき,
展示していきたいと思います。

まずは,今年98歳になられる岩崎京子さん,
それから,『こそあどの森』シリーズの新刊が出る岡田淳さんの,
直筆原稿も,ぜひご覧ください。

ひきつづき,武鹿悦子さん,加藤多一さん,魚住直子さん…などなど,
作家さんの原稿も展示していきたいと思います。

6月末まで。