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中村医師・緑の大地写真展 第Ⅱ期スタート&ギャラリートーク

2021.03.26 (金)

3/21~30「中村医師・緑の大地計画」写真展 第Ⅱ期開催中です!

初日の21日14時~オンラインギャラリートークを開催しました。
今回のゲストは児童文学作家の濱野京子さんです。

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(↑濱野京子さん)

オープニングは,『天、共に在り』の冒頭を濱野さんが朗読。

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2009年夏、用水路事業がいよいよガンベリ砂漠に達するという場面です。
熱砂の中で必死に用水路を掘る人々、水が通ったときの喜び、
中村医師の文章は,その場面をいきいきと捉えています。

今回,濱野京子さんに来ていただいたのは,
2019年12月,中村医師が凶弾に倒れた直後のある会議からの帰り道,濱野さんが,この事件に大変ショックをうけていて,
じつは,中村医師の講演会を何度も聴きに行ったという話を聞いていたからでした。

私自身は,中村医師については,2000年代もほとんど知りませんでした。
しかし,このときの濱野さんの落ち込みようを見て改めて意識するようになり,
それから,いろいろなテレビなども見るようになって,
長野ヒデ子さんにすすめられ,今回の写真展をすることになったのです。

そのようなわけで,まずは,濱野さんから,
2000年代に参加した中村医師の講演会などの様子,
また,その中で印象に残っていることなどをお話いただきました。

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(↑奥山)

その後,奥山と濱野さんとで,中村医師の著作の中から,
印象に残った言葉を出し合いながら,
話をすすめていきました。

たとえば,濱野さんからは『辺境で診る 辺境から見る』の中から,アフガニスタンの干ばつの現状が「来るべき世界の破局の予告」かもしれないというくだり。
私もこの本の中の「アフガンに見る終わりの始まり」という言葉がとても印象的で,
中村医師のやってきたことは,まさに,今の「環境危機」を,
先取りしていたのだと改めて思いました。

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また,私からは,『医者、用水路を拓く』の中の,
用水路建設の紆余曲折、とくに,取水口を何度も改修したときの,
「移動島」方式の決死の作業のくだり。
ひとくちに用水路を作るといっても,ほんとうに複雑で,
かつ何度も洪水や土石流にみまわれては改修し,
その中で,考えをめぐらし,工夫をこらしていった過程が,
じつに臨場感ある言葉で記されています。
日本の江戸時代の水路を参考に,コンクリートで固めず,
改修しながら,地域の環境をこわさないで使える技術。
これもまさに,これからの世界を考えるヒントに満ちています。

他にも,『天、共に在り』のなかの,
立場や主義主張を超えた人々のつながりのこと,
『希望の一滴』のなかの,
「花を愛し、詩を吟ずる」その土地の文化のことなど,
いろいろな言葉について,語り合うことができました。

中村医師のこうした言葉を,
濱野さんは創作で,奥山は評論で,
うけとめ,自分なりに表現していくことができたら…と
思いを新たにしたように思います。

このところ,中村医師の本ばかり読んでいて,
たくさんの言葉に感銘を受けていたので,
思い切り語り合う事ができて,とてもうれしいトークでした。

今回のトークの録画を見たい方は,4/30まで,配信します。
メール megumiokuyama18@gmail.com まで,
お申し込みください。(400円)

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こうした中村医師の言葉をさらに共有するべく,
◎3/28(日)14:00~「オンライン読書会・中村医師を知る本」も
開催します。
こちらも,メールにて受け付け中です。

ひきつづき,原画展もぜひ見にいらしてください。
今のこの世界の中で,自分にできることは何か…,
たくさんの刺激を受け取ることができると思います。