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恒例の決算報告!

2021.03.11 (木)

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今年もぶじ,確定申告を終えました。
恒例の店の決算報告です。

結論から言いますと,2020年は,
なんと開店以来2度目の黒字決算となりました!
何年か前に,123円の黒字ということが一度ありましたが,
ほかはこの10年間,ずっと赤字決算でした。
それが,昨年は,81526円の純利益。

もちろん,一年でこの利益では,
とても営業として成り立っているとはいえません。
売上自体は増えましたが,その分,仕入れも多く,
この増益は,おそらくコロナのために大学の授業がオンラインとなり,
店にずっといたため,その分の店番人件費が減った分といえます。

しかし,コロナの中での増収増益ということですから,
ありがたいことと思っています。

じつは,先日,「フォーラム子どもたちの未来のために」の
オンライン学習会で,出版状況にくわしい文化通信社の
星野渉さんのお話がありました。
その中で,コロナ禍の中の本屋の状況として,
大型書店の打撃(デパートなどが閉鎖となったため)の一方で,
中小書店は概ね,増収増益だったようだという報告がありました。
中小書店は,緊急事態宣言の中でも,
基本的に営業を続け,地域の人があらためて足を運び,
「ここにくると安心する」という声も聞かれたとのこと。

歩いて行かれる範囲に,本のある空間があるということ,
地域のつながりの拠点になっているということ,
個性的な品ぞろえがあるということ,
そういう小さな本屋の大切さが見直されたのではないかという
お話がとても納得できました。

まさに,うちの場合も,柏周辺のデパートの中の書店や,
売り場面積の大きな書店,さらに図書館までが閉鎖となった中で,
「ここがやっていてくれて,よかった」という言葉を,
いろいろな方からいただきました。
また,本屋を応援しようということで,
北海道から沖縄まで,各地から本を注文してくださる方も増えました。
前からやっていたブックプレゼントも増え,
毎月,いろいろなところに本を贈っています。

本の流通が止まらなかったことも大きなことだと思っています。

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また,柏インフォメーションセンターでは,
昨年「みんなが選ぶ絵本30選」にも関わらせていただき,
センターや図書館の展示用に本を注文していただいたことも大きかったです。

個人的には,あいかわらず,大学の授業や通信講座などで,
生活費を得るという兼業生活ですが,
他に,

国際子ども図書館「児童文学連続講座 YA文学総論」の講師,
柏市立図書館の中学生ビブリオバトルの審査員,
流山児童館「子育て講演会」の講師,
(流山講演会の様子↓
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/1000009/1029932.html)

などもさせていただき,
今週末,九州大牟田で開催される児童文学セミナーでは,

「絵本講座 絵本の現在~児童書専門店の現場から~」

という講座でお話させていただきます。

とくに,子育て講演会でとりあげた「赤ちゃん絵本」,
大牟田セミナーでとりあげる「絵本」については,
この10年,店をやりながら,
お客様や,作家さんと触れあいながら,
見聞きし,学んだことばかりです。
(もともとの専門は,「児童文学」でしたので…)

ということで,店の方は,2021年も,
いろいろなイベントを企画しつつ,
地域のみなさまの文化交流の場になりますよう,
努めていきたいと思います。

また,前述の星野さんの講演の中では,
コロナ状況をふまえて,
これまでのような大手出版社や取次主導の大規模流通ではなく,
中小書店が適正に経営していかれるような流通のあり方が,
模索されていくのではないかとのこと。
(具体的には,返本を減らすということ)

そうなると,大切なのは,本屋の選書眼となっていきます。
その意味でも,子どもの本について,
ますます見聞を深めていきたいと思います。

そして,その結果として,また黒字決算となるように…と,
決意を新たにしております。

今後とも,どうぞよろしくお願いいたします。

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