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文学茶話会「庭と文学」① 開催されました

2019.06.17 (月)

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6/16(日)ハックルベリーブックスの文学茶話会が開催されました。
今回のテーマは「庭と文学」。
その1回目は,日本児童文学の「庭」「庭師」の話について,
店長奥山のトークから。
古典的名作といえる岩崎京子さんの『花咲か』を中心に,
最近の「庭師」作品として私の大好きな
『幸子の庭』(本多明作)も紹介しつつ,
「庭」って何か…を考えてみました。

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江戸の植木屋に奉公に出た常七少年。
世間が菊ブームにのめりこんでいく時代,いのちを育てること,
そして,それをだれもが楽しめるものにしていくこと,
を大切にして,ひそかに桜への思いを抱き続ける常七の姿は,
自然と人間とのかかわり,ひとが手をかける「庭」のあり方を
いろいろと考えさせます。

一方,『幸子の庭』の庭師田坂健二は,
山で木を切る練習をしながら,
自然の植物と庭の植物のちがいを考え,
廃屋の植物の醜さを思います。
ここにも,自然と人間,囲われた「庭」の中のせめぎあいなど,
いろいろな問いかけがあります。

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参加されたみなさま,『花咲か』を読んできてくださって,
いろいろな意見も出ました。

今回は,作品にちなんで,
桜のはなびら茶&常七のふるさと埼玉の熊谷銘菓の五家宝と、
東京銘菓の雷おこしなどを楽しみつつ,
後半は,それぞれのみなさんが持ち寄った「庭」の本のブックトーク。
いろいろな作品がだされまして,
それぞれの「庭」の描かれ方が新鮮でした。

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…結局,「庭」って何か,人間と自然の関係って…?
ということについての明確な結論が出たわけではありませんが,
いろいろな疑問は,次回7/15の「ターシャ・テューダー」へ
持ち越しとしたいと思います。

ハックルベリーブックスでは,
『花咲か』『幸子の庭』はじめ,「庭の文学」フェアもやっておりますので,
ぜひ,読んでみていただきたいと思います。

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ところで,7/6(土)には,
夏の恒例「ろうそくを灯して語る 午後のお話会」もあります。

こちらは,語りの会。
お申し込み,受付中です。