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大久野島に行ってきました!

2018.03.24 (土)

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3/22~23,京都へ出かけた帰りに,
現在,原画展を開催している「文学のピースウォーク」の1冊,
『大久野島からのバトン』(今関信子・作 ひろかわさえこ・絵)の
舞台である,大久野島へ行ってきました。

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広島県,瀬戸内海の周囲4キロほどの小さな島。
こちらが,その島から見渡す,おだやかな風景です。

今は,うさぎの島としてもしられ,
ピーターラビットと同じあなうさぎが,島のいたるところにいて,
かわいい姿を見せてくれます。

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しかし,この島は,太平洋戦争中,日本陸軍の毒ガス兵器を製造する
秘密の島として,一時期,地図からも消されていた島でした。
島の周辺地域の人々は,毒ガス兵器の製造にかかわり,
多くの人々が健康被害を受けるとともに,
その兵器は,実際に中国大陸で使用され,
加害者にもなるという,重い戦争の爪後が残る島でもあります。

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そのことは,もちろん本で読んでいましたが,
実際に行ってみると,思っていた以上に,なまなましく,
巨大な戦争遺構が,島のあちこちに横たわっていました。
発電所跡,貯蔵庫跡,砲台跡…などなど,
廃墟となって,だれでも見られる場所に残っています。

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島には,かわいいウサギやのどかな風景を求めて,
観光客が増えているそうですが,
島を歩けば,きっと,そうした戦争の跡にも目が行き,
「なんだろう」という気持ちになると思います。
負の遺産ではあっても,なんとかそれらを保存し,
伝えて行こうという活動も,地道に続けられているのを感じました。

まずは,本を手にとっていただき,
そして,機会があれば,その作品の舞台に足を運んでみる…というのも,
意義のあることだと思います。

「文学のピースウォーク」原画展は,4/1まで。
今回,大久野島には,作家の濱野京子さんといっしょに行きました。
3/30(金)18時~,その濱野さんと,評論家西山利佳さんの
「公開おしゃべり」があります。
ぜひ,ご参加ください。