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川北亮司さんトークイベント!

2018.02.20 (火)

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2/18(日)15時~児童文学作家・川北亮司さんの
トークイベントが開催されました。

川北さんは,ハックルベリーブックスで原画展も開催している
「ピースウォーク」シリーズの編集にもかかわられ,
店長奥山は,その仕事をご一緒させていただいた縁で,
前から注目していた作家さんなのですが,
今回は,最新絵本『はやくちことばで おでんもおんせん』
(飯野和好・絵 くもん出版)を中心に,
「ことばあそび絵本のおもしろ活用法」ということで,
話していただきました。

とはいえ,川北さんは,長い児童文学活動をされているので,
最初は,なぜ,児童文学を書き始めたのか…というお話から。

中学生のときに出会った山村暮鳥の「いちめんのなのはな」の詩に衝撃を受け,
その後,将棋のプロをめざしたり,バレーボールをやったり,
浪人中に女の子と文通したり
(その子に『星の王子さま』を教えられる)しつつ,早稲田大学へ。

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早稲田大学といえば,「少年文学会」という
歴史的な児童文学の会があったところで,
川北さんも,その会で,
坪田譲治,古田足日…といったそうそうたる作家と出会い,
創作も始めます。

その一方で,ぬいぐるみ劇団「ピッカリ座」で,
宇宙人デパドン役で,各地をまわりますが,
その劇団で,人形を作っていたのが,画家の田畑精一さんであったとか,
大道具係だった人が,子どもの本の編集者になったとか,
ともかく,児童文学や絵本の世界が,だんだん広がっていく,
草創期の雰囲気が伝わって来るお話でした。

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『はらがへったら じゃんけんぽん』という作品でデビュー後,
日本児童文学者協会新人賞を受賞,
同じ頃,雑誌「アンアン」に載ったという若かりし頃の写真も。

そして,その頃から,
言葉のリズムや響き,
とくに,漢字を「ひらがな」にひらくと,
意味が変わっていくおもしろさなど,
最近のことばあそび絵本の,ひらめきや発想について,
作品に触れながら,話してくださいました。

編集者さんのアドバイスや,画家さんとの出会いで,
より魅力的な絵本として成立していく過程についても,
興味深くうかがいました。
また,最近は,子どもだけでなく,むしろお年寄りの方から,
認知症予防や,言葉のリハビリなどで,読まれているとのことで,
ことばあそび絵本の意外な広がりも紹介されました。

川北さんは,将棋のプロをめざしただけあって,アマ四段。
将棋についての子ども向けの本も書いています。
こちらも,今後が楽しみです。

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トークのあとは,サイン会。
参加してくれた少年と詰将棋の話をしたり,
ぬいぐるみ劇団の思い出を語ったり,
サインをしながら,なごやかなひとときとなりました。

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何冊か,サインを入れて下さった本もありますので,
今回参加できなかった方も,ぜひ,手にとってみてください。

ほんとうに,子どもから大人まで,
笑える,楽しめる絵本。
「笑う門には福きたる」を改めて感じた一日でした。