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なかがわちひろさんトーク&サイン会!

2017.03.21 (火)

原画展もスタートし、3/20には,
作者のなかがわちひろさんのトーク&サイン会が開かれました。

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翻訳から絵本,幼年児童文学と,多彩な活躍をされている
なかがわさんにも,お聞きしたいことがたくさんあり,
今回も,店長奥山がいろいろと質問する形で,お話していただきました。

小学生で翻訳家を目指し(すごい!),
中学で早々に挫折するも(笑),
高校でアメリカに留学し,ブックイラストレーションの世界を知り、
東京芸術大学へ。しかし,どうもなじめないなか,
在学中から,「テアトルエコー」でコメディ脚本の翻訳を始め,
その舞台の生きた言葉の現場が,大きな修行の場であったこと。
一方,そんな青春の嵐に吹かれつつ漂着した図書館で,
ファージョンなどの子どもの本の深さに惹かれていったある日,
荻原規子さんのファンタジー『空色勾玉』に感銘をうけ,
思わず出版元の福武書店編集部へ電話をかけ,
その縁で,最初の翻訳書『ふしぎをのせたアリエル号』が
生まれたことなど、自由で元気な少女時代,青春時代のお話に,
なんだか楽しくなってきます。

そうして,関わることになった子どもの本の翻訳は、
作品を読みつくし、ひとつの言葉をみがいてみがいて,
異文化であってもどこかで共有できるという信頼を伝えることが
何よりよろこびであるとなかがわさん。
今回展示している『おすのつぼにすんでいたおばあさん』(ゴッデン作)はじめ,
『きょうりゅうたちのいただきます』(ヨーレン作,ティーグ絵)
『せかいでいちばんつよい国』(マッキー作)
『がっこうだってどきどきしてる』(レックス文・ロビンソン絵)
などなど,ほんとうにたくさんの素敵な作品を,届けてくれています。

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一方、『のはらひめ』『きょうりゅうのたまご』などの絵本は、
いくつかのひらめいたシーンから作品の骨となる「文」をつないでいき、
そこに豊かな肉や血や美しい肌となる「絵」を
ふくらませていくというような感じで作っているそうです。

また,『天使のかいかた』『カッパのぬけがら』などの
幼年児童文学は、「絵」と「文」を半々で組み合わせて,
絵本的ないろいろなしかけで読者を誘いながら,
最終的には,すこーし深いところに辿りついてほしいと思って
つくられているとのこと。
絵本が,たくさんの読者に開かれた遊び場であるとすれば,
物語は,やはりひとりの心に入り込んでいくような時間である
というお話が印象的でした。

さらに,『おたすけこびと』や『プリンちゃん』など,
自分とは違うものを持っている画家さんともコラボして,
作家・画家・編集者・デザイナー,みんなで会議を重ねて
一冊の本を作っていくことも,とても楽しいと,
まもなく出る『おたすけこびと』の新作ラフも紹介してくださいました。

他に,ノンフィクションの『クリとゴマ』のこと,
子どもの美術についての『おえかきウォッチング』のことなども話してくださいまして,
「子どもの興味」「子どもの願い」によりそって,
読者の心の解放区をいろいろな形で創り続けてきた
なかがわ作品の魅力が,ますます納得できました。

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…と充実のトークから休む間もなく,サイン会へ。

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会場はますます熱気につつまれ,お客様も子どもたちも,
長い列を待ちながらも,ひとりひとりに描いてくださる
かわいいサインに大喜びでした。

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さらに,最近恒例のガラスギャラリーにも,
なかがわ作品のおなじみのキャラクターたちを楽しく
描いて下さいました。うれしい!!

ほんとうに,長時間にわたり,ありがとうございました。
また,参加してくださったみなさまも,本当に
ありがとうございました!

原画展は,4/1まで,まだまだ続きます。

作品クイズや
なかがわさん描き下ろしの額絵の販売など,
原画展ならではの楽しみもいろいろ。

3/24.31(金)17:30~
「店長ギャラリー講座 幼年児童文学のたのしみ」も開催します。
トークで伺ったなかがわさんのお話も参考に,
児童文学について考え,語り合えたらと思います。
こちらは,まだ3~4人お席あります。
お気軽にご参加ください。