記事一覧

憲法や社会のことって,おもしろい!

2014.01.31 (金)

ファイル 194-1.jpg

きのうの夜は,
私も参加している「子どもの本・九条の会」主催の学習会。
弁護士の伊藤真さんのお話がとってもおもしろく、
改めて「憲法」というものの意味を知りました。

伊藤さんは「立憲」という言葉がじつはとても重要だといいます。
「立憲主義」とは「政治のよってたつところを憲法とする」ということで、
国民が主権者であるという「民主主義」との両輪でなければならない、
なぜなら、「民主主義」は人間が行っている以上,
ときには間違うこともあるからだ…というのです。
多数の意見によって国の政治は決められていきますが、
過去の歴史を見ても,多数の意見が間違っていることはしばしばあります。
たとえば、昔の日本の戦争だって表向きは多くの人が賛成しましたし、
ユダヤ人を大量に殺したドイツのナチスのヒットラーも、
多数の支持を受けていました。

そういうこともあるので、
国家が「民主主義」によって間違った方向を選んでも,
それを監視し,注意を促すために,「憲法」はあるのだということ。
これが「立憲」国家ということで,いわば,
「民主主義」が国という車を走らせる「アクセル」だとすれば,
「立憲主義」は国の「ブレーキ」だというわけです。

つまり,「憲法」は国家を監視するためのもので、
すべての「国民」(少数意見の人もふくめ)が「国家」の暴走を
くいとめることができる,もっとも大切なアイテムなのです。

ファイル 194-2.jpg

しかし,現在日本では,自民党を中心に「憲法」を変えようという
意見があります。
「法律」と「憲法」はまったく別のもの。
「法律」は必要に応じて国家が国民の行動を制限するためのものですが,
「憲法」は国民が国家を制限するためのもの。
しかし,自民党などの改憲の案では,
その方向性がまったく変えられようとしているようです。
つまり,「憲法」が国民を制限するものになってしまう。
そして,国家を制限するものがまったくなくなってしまうということです。
(その具体的な事例は上の本をどうぞ)

そうなったら,間違った多数意見によって,国家が暴走したとき,
もうだれにもそれを止めることができなくなるのです。

では,国家を制限するための「憲法」が述べていることは何なのでしょう。

「憲法」が大切にしているものはなにより「人権」。
ひとが命を脅かされたり,差別されたりせず,安心に生きられる権利です。
このように「人権」を憲法の柱にしている国は他にもたくさんあります。
ただし,もうひとつ「日本国憲法」のユニークなところは,
「全世界の国民」が平和に生きることを願って(「憲法前文」)、
いかなる戦争にも武力の行使を否定した(「憲法九条」)ところ。
これは,他国の憲法にはあまりないほんとうにユニークなところで、
伊藤さんはこれを「積極的非暴力平和主義」と呼びました。
日本の平和だけでなく,全世界の平和を考える…。
「日本国憲法」は,なんと壮大でかっこいい憲法でしょう。

日本はもちろんいろいろな問題を抱えてはいますが,
「人権」と「積極的非暴力平和主義」だけは,
自分の命のために,子どもたちの未来のために,
見失ってはいけないのではないかと思います。

そんな理想ばかり言ってたって,毎日生きていくにはお金も必要だし,
だれかが責めてきたら対抗しなけりゃだめだろう…。
たしかにそういう現実もあるかもしれません。
(そういう現実だって多数にあおられていることもよくあるけど)

しかし,現実にあわせて「理想」までおとしめる必要はないと思います。

とにかく,伊藤真さんのお話は,とってもわかりやすく,
おもしろく,かっこよかった。
憲法とか,法律とか,政治とか,なんか難しそうなイメージもありますが,
結局,「人間」と「いのち」と「世界平和」のことなんだなと思います。

政治家のことば,新聞やテレビのことば,本のことば,先生や親のことば…。
いろんなことを,「人間」「いのち」「世界平和」にてらして,
想像力をはたらかせてみれば,
「なるほど」なことも,「これはちがう」ということも,
自分なりに感じられる気がします。

ファイル 194-5.jpg

子どもからわかる「憲法」の本もいろいろあるので,
ぜひみんなで読んでみてください。

ファイル 194-3.jpg

さて,ハックルベリーブックスでは,
雑貨もいろいろ新入荷。

ファイル 194-4.jpg

ふくろう雑貨も増えました。